「ホットサンドは両面が器具で覆われているので、海で砂が飛んできても大丈夫。人間はあたたかいものを食べると元気になるので、私は避難グッズとして常備してますし、実は“フードロス”を救う一面もあり魅力です」
なんと奥が深い。そんな使い方があったとは! さらに、ホットサンドはパーティーでも盛り上がる。
「手巻き寿司のように、具材を持ち寄るパーティーも楽しくておすすめ。野菜が苦手なお子さんもホットサンドに挟むとパクパク食べちゃうからうれしいです」
驚きがあって、パーティーができて、好き嫌いをなくすホットサンド。こんなにもマルチだったとは!
なぜホットサンドにハマったの
そもそも大林さんは、なぜホットサンドにハマったのか?
「子ども時代、近所の友達の家に遊びに行ったとき、その家のお母さんが焼いてくれたのが出会い。え、サンドイッチなのにあったかい? しかも、チーズとろとろ! その美味しさに心と胃袋をつかまれました」
しかし'80年代当時はまだパンや具のバリエーションが少なく、マンネリ化。食べる機会を失ったそう。
「それから、20年ほどが過ぎ、ある日ふらりと入った喫茶店でホットサンドを見つけ食べてみました。懐かしい……でも、いまもハム&チーズなの? と幼少期の感動がなかったんです」
買い物途中だった大林さん。袋をのぞくと焼きそばの具材が入っていた。
「焼きそばパンが定番なら、ホットサンドでもいいよね? と家に帰って食パンに焼きそばを挟んで焼いてみたら……イケる! そこから一気に開眼。惣菜からスイーツまで挟んで」
SNSに『ホットサンド倶楽部』を作りレシピや写真をアップして大人気に。