そもそもなぜ“爆買い”現象が起きたのか?
なぜ中国人観光客が“爆買い”するようになったか、ご存知ですか?
中国の経済成長に伴い、為替相場が元高・円安になりました。元高が進めば、少ない人民元で多くの買い物ができるようになります。これは渡航費、宿泊費にも影響します。さらに格安航会社(LCC)が普及し、渡航費を安く抑えることができるようになったのも、日本への海外旅行をより手軽なものにしたのです。
Yさんはまた、こんなこともおっしゃいました。
Yさん「3、4年前は、店の一角にあった外国人専用の免税カウンターが、連日、大にぎわいでしたよ」
日沢「それは、インバウンド政策が功をそうしたんでしょうね」
これはどういうことかと言いますと、日本政府が外国人観光客の誘致増加(インバウンド)を目的に、平成26年10月から、免税制度の対象品目を拡大したのです。それによって多くの商品が免税価格で買えることになりました。
(参考:国土交通省観光庁 http://www.mlit.go.jp/kankocho/news03_000098.html)
Yさん「消費税の8%がなくなるのは、大きいですからね。あと、メイドインジャパンの製品は、高品質で安心なので人気なんですよ。ドライヤー、掃除機、電気ポット、炊飯器、ウォシュレット付きのトイレの便座など、家電製品が本当によく売れていました」
日沢「ほかにも、日本の薬が人気だと聞きましたよ。中国では“神薬”と言われているとか」
Yさん「そうなんです。先生、知っていますか? “新薬12”というリストが出回っているんですよ。『アンメルツヨコヨコ』、『熱さまシート』、『命の母A』、『ニノキュア』、『サカムケア』、『サンテボーティエ』、『エスタックイブ』、『ハイチオールC』、「サロンパス』、『ビューラックA』、『口内炎パッチ大正A』、『龍角散』……。たまに新しい商品が入ってくることもありますが、この12品目は不動の人気です」
日沢「日本では馴染みのある薬ばかりですが、神薬とはすごいですね」