婚活をこじらせているのは、どんなタイプだと思いますか? 婚活ライターをしながら、仲人としてもお見合い現場に携わる筆者が、目の当たりにした婚活事情を、様々なテーマ別に考えてゆく連載。今回は、『婚活こじらせ組について考える!』です。
男性の職業が教員、血液型B型がNGな理由
真知子さん(34歳、仮名)は、以前、大手の結婚相談所で出会い、おつきあいをしていた祐也さん(37歳、仮名)からプロポーズをされ、婚約をしました。ところが、それから数週間後、その話は破談になりました。祐也さんが、「結婚は取りやめにしたい」と言ってきたからです。
理由は、親御さんの反対でした。祐也さんのご実家は、先祖代々の旧家で地元の名士。ご両親ともに名の通った大学を卒業されていました。祐也さんも有名私立大学を卒業後、公務員として働いていました。
「向こうの親御さんは、私の親の学歴が気に入らなかったみたいです。北海道出身の父は中学を卒業してから上京し、車の下請け工場に就職をして、18の時に同い歳の母と知り合い結婚したんです。父は、お酒もタバコもやらない。コツコツと働いて貯蓄して、私と弟を大学まで出してくれました。学歴はありませんが、私は父も母も誇りに思っています」
と、真知子さん。そして、結婚を反対する親に抗うことができず、婚約破棄に同意した祐也さんにも、真知子さんはとても憤りを感じていました。
その悔しさはわかります。私もこの話を聞いて今時、学歴で人を判断し、いい年をした息子の結婚を反対する親がいるのかと、呆れました。また、37歳にもなって親のいいなりになる息子も情けない。
私は、真知子さんに言いました。
「そんなところにお嫁にいかなくて正解でしたよ。親の言うことには絶対服従の男性と結婚したら、一生苦労しますから」
婚約破棄をされた悲しみから抜け出すためにも、新しいお見合いをどんどんすることを勧めました。素敵なお相手を探して、幸せな結婚をしてほしいと思っていました。
真知子さんは、スタイルもよく美人さんでしたから、登録をするとたくさんのお申し込みがきました。ところが、一向にお見合いを受けようとしましせん。
「この40歳の男性は、受けてもいいんじゃないの?」
私の言葉に真知子さんは、言いました。