「『週刊文春』の表紙を担当しているのが、イラストレーターの和田誠さん。1984年に公開された『麻雀放浪記』の監督が和田さんでした。そのために、『週刊文春』内部ではまったく取り扱えない、うちにもタブーがあるんですよ、と、現場記者がボヤいていましたよ」
ついでにいってしまうと、『週刊文春』で、もうひとり取り扱わなくなっているのが、現在、同誌で小説(4月18日号で最終回を迎えた)を執筆しているビートたけし(72)だ。
そのたけしが、先日の「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」のスピーチで浮かび上がらせたのもまた、『アウトレイジ 最終章』に出演していたピエール瀧被告だった。
たけしは「両陛下がご覧になった映画が、不届き者を2人(新井浩文被告とピエール瀧被告)も出した『アウトレイジ3』ではないことを祈るばかりです」と、笑いをとるも、ここでも“不在”がニュースに。
保釈されたのはいいが、無職のピエール瀧被告は今後、5億円とも10億円とも報じられる損害賠償に向かい合わなければならない。
「初公判で執行猶予がつけばですが、ヨーロッパをベースに所属する電気グルーヴで音楽活動を再開させる、というのがハードルが低い復帰の道筋になる。その後は日本でも、まずは音楽活動からとなるでしょうね。映画やテレビ復帰となるとハードルは高くなりますが、音楽畑であれば、ASKAも槇原敬之も岡村靖幸も、わりとみなさん“過去”があっても復帰できていますからね」(イベンター)
俳優としての復帰の道は厳しそうだが、ミュージシャンとしての不在は、そう長いことにならない。それは、ピエール瀧被告にとっても安心材料だろう。
<取材・文/薮入うらら>