後味気にしない原作を見習いたい
毒舌な柚木と弟子の景を演じる大森と飯豊は、役を離れても師弟関係のようで息ぴったり。撮影は快調だが、柚木の恩師役の西田の撮影が終了した時にはこんなエピソードも。
「俳優さんたちだけで、西田さんを囲む会のような食事会をされていました。撮影中は、キャストの方の西田さんへのリスペクトがすごかったです。
大森さんは過去に何度も共演しているけれど、西田さんが目の前にいてくださるだけで、涙が出そうと言っていました(笑)」
物語はいよいよ大詰め。第8話(9月5日放送)では、国民的人気歌手・北見永士(横山涼)の殺害事件の犯人を楓(森川葵)と確信した柚木は、身を賭して真実に迫っていく。
「柚木と楓との攻防は衝撃の展開です。8話と9話だけ見ても、十分にお楽しみいただけます!
私は原作の結末を視聴したとき、本当にびっくりしました。韓国の作品はテーマを追求するためには、後味の良し悪しなど気にしないんです。今作でも、それを見習わなければ作品化した意味はないと考えて、思い切って挑戦しています。
大森さんの解釈、脚本家の羽原大介さんの考えにも違いがあり、結末はいろいろな意見や考え方ができると思います。
賛否両論あると思いますが、衝撃を受けていただけることをお約束します!」
紀理人と真宙は別人格!
優秀な若手刑事、紀理人を演じる高杉真宙。少年のイメージから、成長した大人の男を好演。「ときおり走り方が女の子っぽかったり、引きのシーンで幼さが出たりすることもありますが、死因を偽証する柚木に食ってかかる表情などは、大人っぽいし、シーンによっては色っぽさも出ています。
でも撮影現場では、カットの声がかかると隅っこで背中を丸めてます(笑)。
お兄さん気質の大森さんが話しかけても、引っ込み思案だから、会話は弾まないし、共演シーンが多い飯豊さんともそんなにしゃべりませんね。クールで大人なイメージの紀理人は、真宙君の演技力によるものです!」(飯田P)
《INFORMATION》
木曜ドラマ 『サイン—法医学者 柚木貴志の事件—』 テレビ朝日系 木曜夜9時~ (c)テレビ朝日