「家事は1時間で終わる」──ZOZOの執行役員である田端信太郎氏によるそんなツイートが主婦たちの怒りを買い大炎上。ワイドショーでも取り上げられる一大トピックとなった。放送作家でNSC東京の講師も務める野々村友紀子が主婦を代表して訴えたいこととは──?

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 ZOZOの執行役員である、田端信太郎氏がSNSで発信した「家事」に関するつぶやきが話題になりましたね。目にした子育て中の主婦たちは、「え!?ちょっと待ってよ!」と、ざわついたのではないでしょうか。

 なんでも、奥様が3週間くらい海外に行っている間、田端氏が3人のお子さんの育児と家事をされてたそうで、このようなことを思われたみたいです。

《俺の1日の家事時間、掃除、洗濯、食事・子供のお弁当の用意(3分で済む)など全部で1時間ぐらいだったけどw。12歳未満の子供の要る女性の家事が平日1日8時間って何やってるの?素朴に疑問。キャラ弁でも作ってるの?》

そうめんだけ茹でてるの?

 ほぉーう……1時間。家事が1時間で終わるのね。ん? 一日の家事ってそんなもんだっけ? ちょっと私も、娘2人が12歳未満だったときの自分の家事を考えてつぶやいてみよう。

『私の1日の家事時間、掃除・洗濯・食事・子どものお弁当の用意(3分では済まん)……だけ、なわけないから、食材や日用品の買い物行ったり(ネット注文でも時間かかる)、掃除機する前にふわふわで家具や高いところのホコリ取ったり、そろそろ夏に使ったものや扇風機をバラして部品洗ってしまったり、秋物出して服も靴も衣替えしたり、玄関の掃除したり、家中の鏡拭いたり、洗剤やシャンプーの詰め替えしたり、まな板や布巾や子どもの食べこぼしを漂白したり、使いっぱなしで置いてる傘を干してくるくる巻いてしまったり、からまった充電器やらのコードほぐしたり、水道周りの銀色の部分を磨いたり、お風呂の換気扇の掃除したり、トイレの掃除は使う部分だけじゃなく床や壁まで拭いたり、誰かが置いて行ったトイレットペーパーの芯を捨てたり、洗濯機の横の排水溝の掃除をしたり、時計の電池を交換したり、ハンカチにアイロンかけたり、包丁研いだり、家族の歯ブラシの状態を見て交換したり、郵便物を仕分けしてしかるべき場所にしまったり、子どもの体操服にゼッケン縫い付けたり、子どもの持ち物に名前書いたり、子どもの赤白帽のゴムがビヨンビヨンに伸びてたら付け替えたり、子どもの行事や塾やクラブや習い事のスケジュールを立てつつ予防接種のスケジュール立てて病院に連れて行ったり、子どもの習い事の情報収集して見学行ったり、習い事の送り迎えしたり、子どもの人数分の保護者会行ったり、PTAに参加したり、地域の集まりに参加したり、子供が使い終わったノートからベルマークだけ切って集めたり、子どものメガネの度やメガネの幅の状態を把握してメガネ屋さんに調節しに連れて行ったり、ハロウィーンという親にはいまいち馴染みのない祭りに参加する子どもの衣装をなるべく他とかぶらないように考えて揃えたり、ハロウィーンでお友達に配る用のお菓子を買ってきてかわいくラッピングしたり、ハロウィーンはまだいいけどイースターっってなんやねん、今まで日本にそんな習慣なかったぞ! 何食べて何すりゃええ祭りやねん! とママ友と愚痴ったり……』

 あれっ!?

 8時間でも終わらんねんけどw。一日の家事が1時間ってどうやって? 晩ご飯もそれで作れるの? 素朴に疑問。そうめんだけ茹でてるの?

 結論。1時間では無理じゃー!!

 そもそも、家事って終わりあんの!? ないわー!! なんやったら、上記以外にもまだまだやることはある! キリがないし、しんどいから切り上げてるだけ! 家事っていうのは、掃除・洗濯・料理・育児などのレギュラー家事に加えて、「洗剤の詰め替え」や「家の電話の留守電のメッセージを聞いて消去する」のような、細かすぎて見えにくい家事、そして季節ものイレギュラー家事など、とにかくいっぱいあるのよ!