性感染症の気になる疑問 Q&A
Q. 性器にかゆみや発疹ができた場合、性病科、婦人科、皮膚科、内科など、どこにかかればいいですか?
A. 通常は性病科、婦人科、皮膚科がよいでしょう。性病科は行きにくい雰囲気があるかもしれませんので、婦人科や皮膚科でもかまいません。ただ、性感染症に詳しい医師がオススメです。
性感染症について知識が深く、梅毒など診断が難しい病気も熱心に取り組んでいる医師が安心です。婦人科の場合、腟や子宮ばかり診てしまう傾向がありますが、クリトリスや外陰部に隠れた小さな病変も診てもらうといいでしょう。
性感染症の場合、乳房や口の中に感染するケースもあり、性器だけでなく感染する可能性がある部位まで診察する医師がいいと思います。
Q. 性感染症は、どのような診察や検査を行いますか?
A. まずは症状や性交渉の時期や有無など問診を行います。続いて、のど、顔面、胸腹部、脚、目の視診を行います。オーラルセックスにより、のどや顔面に症状が出ている場合があるからです。
また、顔面に体液がかかり目から鼻を通り、のどに症状が出ていることもあります。必要があれば、外陰部から腟までの内診や肛門を診ることもあります。
また、尿検査、遺伝子検査(クラミジア、淋菌)、おりもの顕微鏡検査(カンジダ、トリコモナス、細菌)、生殖器自己検体採取、咽頭検査(クラミジア、淋菌)、血液検査(HIV、梅毒、B型肝炎)などの検査を行います。
いずれもプライバシーは守られていますので、安心してください。
Q. パートナーや家族にうつさないようにするにはどうしたらいいですか?
A. 性感染症は体液に接触したり、粘膜同士の接触がなければ感染しませんから、日常生活ではうつりにくいと考えてかまいません。ただし、湿ったバスタオルは共有しないほうがいいでしょう。
お尻に症状が出ている場合は、便座に病原菌がつくことがあります。使用後は便座をエタノールで消毒しましょう。