『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第2回目のゲストはファッションモデル・タレントの小森純さん。旧知の友人のふたりがそろって盛り上がらないわけがない! それでは……カンパーイ!!
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しげる「お久しぶりだね~! 今回のお店はLUNCHとかでよく来るんだけど、パティシエさんがいて、スイーツ作りがお上手なので今日は、アフタヌーンティーのスイーツを用意してもらったの~」
小森「きれい! いやいや素晴らしいよ!」
しげる「じゃあ、さっそくだけど、純ちゃんが『タレント・小森純』になったころのことを教えて!」
小森「出生から話して20ページくらい特集してもらってもかまわないよ私は(笑) 高校生のとき、『EGO SYSTEM』ってファション雑誌があったんだけど、友達の紹介で“撮影に行けばネイルとか美容室代とか無料なんだよ~”って言われて。高校生ってお金ないじゃないですか。そのころは編み込みとかドレッドがはやっていて、それも無料でやってくれると聞いて5、6人で始めたの」
しげる「高校生にとっての美容代は高額だもんね~、編集部の方々が髪もネイルもしてくれてきれいになって、撮影までできるなんて魅力的だったろうね」
“共感の時代”に生まれたカリスマモデル
小森「カメラの前で笑ってればいいか、みたいな。その後、ウチの学校の先輩が『Ranzuki』っていう雑誌やってて、そこも紹介してもらって。その先輩が『Popteen』にも出てて、編集の人から“『Ranzuki』に出てる小森純ちゃんて同じ高校なの? もしアレだったら紹介してくれない?” と言われたみたいで、その流れでたまたま『Popteen』でもモデルデビューすることになったのね」
しげる「なるほど!! 当時のギャル雑誌って、モデル事務所に所属するというよりかは、誰かのつながりが大きかったんだね!」
小森「そうそう。でも向上心とか、人気者になりたいとか全然なかった。“呼ばれたからラッキー、行こう!”みたいな。“お金もらえるイェイ!”みたいな。それぐらいの感覚だったんじゃないのかな」
しげる「つまり、学校の延長の部活動みたいなもんだッ!」
小森「そう! まさしくそれ!」
しげる「当時、純ちゃんを見てて印象的だったのが、ブログに“〇〇君と付き合いました!”、“別れました!”って全然隠さずに普通に書いてたじゃん? 人気者はそういったプライベートの恋愛については『隠す』って印象があったから、めちゃカルチャーショックだったの」
小森「いやだから別にそういうさ、何をやろうがさ~、そういう世代なのよ! でも『Popteen』のときは付き合ってた彼氏もけっこううるさかったから、“朝、撮影行く”とか言うとさ”撮影とか言って調子乗ってんじゃねーよ”みたいな感じで言われて、“何コイツ? 別にウチpopteenに執着してねーし!”とか思って。ムカついて、当時の編集長に“彼氏もうるさいし、もう『Popteen』出ない”って言ったこともありました。そしたらその編集長が女性だったんだけど、すごい男前の方で、“その男やめて、いいから私について来い!”みたいな感じで(笑) で、長々出てたんだけどね~」
しげる「その女性編集長カッコいい!最近、思うんだけど女の子たちが共感するところって『隠す』ってことじゃなくて『正直』に素を見せることなのかもね~。ほら純ちゃんって、いわゆるスラッとしたモデル体形というわけではないじゃん? 胸もないしね……(笑)」
小森「あの…ディスるのやめてもらってもいいですか(笑)」
しげる「ごめんごめん(笑)。純ちゃんたちの前の世代は“顔小さすぎ、何頭身!?”みたいな子たちが服着てて“可愛い!”ってなってたのが、“共感の世代”っていうのかな、カルチャー的にいうと“自分らしく、等身大なのがいい”時代になったんだと思うの」
小森「あ、確かに“等身大”ってすごい言われてた! このままでいいんだ! 的な。別に直すつもりもなかったけど(笑)」
しげる「そんなギャル時代の真っただ中に、テレビの世界へ入っていったじゃん!?」
小森「踏み込んじゃいけない世界に(笑)」
しげる「そのころは、まだ純ちゃんとは出会っていなくて、番組で見るようになって『ぶっちゃけ具合』半端ないなぁ~って面白おかしく見ていた記憶があるんだけど。ギャルからいきなり、自分がテレビで見るような人たちの世界に入っていってどう感じた?」
小森「怖かったですよ。芸人さんとか、私のことを煙たがっていたと思う。収録のときに隣に座っていたまあまあ大御所の芸人さんから小声で“小森さん、黙って”って言われたこともあったし」
しげる「しげる、そんなこと言われたら帰っちゃう……!」