「ここ何年か、ガムシャラに次から次へと作品に携わってきて、いろんな役をやらせていただきました。本来の自分とは違う感覚を知れたり、私生活では体験できないことができたり。

 そんなとき、このお仕事を選んでよかったなぁと思います。面白そうな役をいただくたびに、“人生、トクしたな!”って(笑)」

ヲタ用語連発で「震えた」

 さまざまな役柄を演じ、女優として成長し続ける高畑充希(28)。彼女が次に挑むのは、“ヲタク”。映画『ヲタクに恋は難しい』では、“BL好きの腐女子”という、これまでとはまたひと味違った、クセ強めの女の子に扮している。

「18禁のBL漫画を読んで、たくさん勉強しました(笑)。すごい世界があるんだなと、驚きの連続! 特に“攻め”と“受け”については、すごく考えさせられました。

 ヲタクの方にとっては、消しゴムと鉛筆にも関係性があって、そこに儚(はかな)さを感じたり。もう、哲学なんですよ」

 劇中では、早口でハイテンション。そしてヲタク専門用語の連続で、

「久々に震えた経験でした(笑)」

 と撮影を振り返る。アイドル声優風のコスプレをして、渋谷109の前で踊るシーンもあるが……。

「あれ、CGではなくて、実際にあの場所に行って踊って撮影しているんです。朝4時とかかな? 私も、あの格好(オレンジヘアにピンクの制服姿)なので、バレることはなくて。海外の方がいっぱい写真を撮ってましたね。“これがジャパンか!”みたいな(笑)」