不自由のない匂いがプンプン
共通項は有名であること、新型コロナウイルスの影響を何ひとつ受けないほど恵まれていること。それらが羨望を生み、同時に羨望に嫉妬が混入した感情を呼び覚ますから、と彼らが注目される理由を、前出・スポーツ紙デジタル担当記者は分析し、続ける。
「賛否につながるところが、彼らの魅力なのです。これがあの吉永小百合だったら、あまり非難めいた反応を呼び覚ますことはありませんからね。ネット目線で考えると、大女優も面白い存在ではないのです。
ホリエモンや蓮舫議員は失言や失言とまではないまでも尖がった発言が多く、熱心な信者と同時に敵も多く、それが炎上につながってくれる。
彼らにあっという間に追いついているのが、CocomiとKiko,の姉妹です。2人に悪い印象はないのですが、インスタライブで発信される動画から、いい暮らしをしていて、外国語もペラペラで楽器も弾けて、容姿にも恵まれていて、何ひとつ不自由のない匂いがプンプンするんです。鼻につくと言い換えてもいい。木村拓哉と工藤静香が両親という恵まれた環境も、嫉妬を呼び覚ますことにひと役買っている。人は生まれたときから不平等なんだな、って、記事を書くたびに思いますよ」
世の中は、コロナ禍による倒産、失業、派遣切り、契約止め、資金繰りができない飲食店の悲鳴などにあふれているが、そんな庶民の声もどこ吹く風の彼ら。
芸能ニュースの井戸が枯れ果てている今、話題の提供者として唯一無二、誰も代わりが効かない実にありがたい存在なのである。
<取材・文/薮入うらら>