「ドラマの現場に慣れるのに少し時間がかかりました。最初のうちは右往左往していたんですが、共演者のみなさんがすごく配慮してくださって。(演技の)感覚は戻ってきたと思います」
除隊後、初となる待望のドラマ『ザ・ゲーム』で主演を務めたテギョン。出演を決めた理由を聞くと、
「最初に4話までの台本をいただいて、4話のエンディング部分を読みながら“これは逃したらいけないな”と思うほど、続きが気になるドラマだったんです。とても凝っていて面白いサスペンスだなと思い、決心しました」
彼が演じるのは、人の目を見ると、その人の死が見えてしまうテピョン。唯一、死が見えなかった女性刑事・ジュニョンとともに20年前に起きた連続殺人事件“0時の殺人鬼”と酷似した殺人事件の真犯人を追い詰めていく。
「テピョンは、人の死が見える設定なので、目で表現することがとても多かったです。なので、毎朝、目薬をさしていました(笑)。重要ですよね。潤っていないといけないですから(笑)」
監督からの
意外なリクエスト
冗談を交えながら話すサービス精神旺盛な様子は、入隊前と全く変わらない。現場では、監督から感情を抑えるようリクエストされたという。
「人の死が見えてしまう能力のせいで苦しみながらも、明るくいようとするテピョンという役を作り上げるうえで、死を見るときと、そうではないときの差を大きくしたほうが、明るく振る舞っているときの彼の姿がより悲しく見えると思っていんたんです。
そうしたら、監督から少し抑えるようにと言われました。“(オク・)テギョン自身にある、明るい姿は見えないほうがいい”と(笑)。テピョンには、オク・テギョンのような明るい部分も少しはありますが、落ち着いた人物になっていると思います。愛嬌も本当に少しだけにして、抑えました(笑)」