完全に陶酔しきったふたりの世界。ラブラブスタンプの応酬。え、なにコレお花畑? 激しく動揺した道夫さんは妻を叩き起こした。そして寝起きの妻が語ったのは……「ひろくん」は30代前半でバーの店長。年上女性が好きで、バイトの面接時から激しく口説いてきた。バイト終わりに誘われるまま飲みに行く関係だが「一線は越えてない」。

 だって店長にも子どもいるし……そう主張する妻に、“あの文面でなにもないわけないだろ!!”と怒りで頭が真っ白になった。グッと胃からなにかがこみ上げ、トイレで吐き続けた。

 結局、妻には即バイトをやめさせ、当面の生活費は親に借金して工面した。現在は大手企業に再就職した道夫さん。

「いちばん信じていた妻に裏切られた。もう2度と愛せない。下の子が15歳になったら別れると伝えています」

部下の女性、元妻との“二股不倫”

 2人目に紹介するのは“サレ妻”の繭子さん(仮名40歳)。彼女が夫(45歳)の異変に気づいたのは3年前の夏。バツイチ同士が再婚して半年、まだ新婚のころだった。

 出会った当初は「30分、顔が見えないだけでもう繭子ロス。禁断症状出る」と言うほど情熱的だった彼が、入籍し一緒に暮らしてからは繭子さんの一挙一動に文句。文句以外は終始無言で「おはよう」さえない。2人のなじみの飲食店にも“お前は出禁な”とひとりで通うようになった。

怒った夫に傘で殴られそうになったこともあったという繭子さん
怒った夫に傘で殴られそうになったこともあったという繭子さん
【写真】夫に傘で殴られそうになったこともあったと話す“サレタ側”の女性

 繭子さんは夫の変化に戸惑い、次第に彼に対する疑問をふくらませていった。珍しく2人で出かけたある日、突然「お前、日本語が通じねえんだよつまんねえ女」と言い放ち、夫はひとりスタスタと帰宅。さすがに不信感が爆発し、帰宅後、夫がシャワーをしている隙に携帯を盗み見た。日ごろチェックしていたパスワードを入れ、怪しそうなLINEを開く。

「大丈夫? 浮気して帰って奥さんに刺されてない?(汗)」

 LINEの送り主は繭子さんも面識がある、夫を過剰に慕う部下の女性だった。先日、夫が朝方まで帰らなかった日のメッセージだ。だが、繭子さんにとってもっと衝撃的だったのは、元妻とのやりとり……