店選びでの注意点
会へ行く前には、次のような私たち自身の“自覚”も大切な要素だと北村特任教授。
「出かける前に、みずからの体温をきちんと測定するのは、もはや客としてのマナーだと思います。少しでも体温が高ければ、無理して外出しないことです。また、飲食を伴わない場所でやる場合は、できるだけマスクをして話す。大声で話さないといった心がけも大切だと思います」
会場となる店選びも注意しなくてはならない。
「入り口に客用の消毒液があり、客の体温を測る機器もあったほうが。それに換気や店内の消毒をきちんと行い、飛沫防止のしきりがあれば、なおいいですね」(北村特任教授)
そこまで徹底していれば、自分たち以外の客がいても、安心できるというもの。
コロナ禍では、店の雰囲気や値段よりも、感染予防の対策ぶりを優先したほうがいいようだ。
従業員がマスクを着用しているかも要確認で、
「客側が事前に確認できるかはわかりませんが、従業員の体温や体調管理もしっかりしている店舗がベストです」
と北村特任教授。
感染症専門医で東京・品川区の「KARADA内科クリニック」の佐藤昭裕院長は、“空間”に気を配るべきと話す。
「レストラン、ファミリーレストラン、居酒屋、喫茶店などどれもそうですが、混んでいない、密になっていない店を選ぶべきです。つまり、集客を絞っている店です」
東北大学病院の感染管理室の徳田浩一室長は席の配置に注意を促す。
「換気のよさそうな出入り口に近い座席を選んだり、窓が開いていればそこに近い座席を選んだほうがいい。
個室居酒屋であっても、換気がしっかりされていれば、リスクはそれほど高くないと思います。逆に屋台は屋外ですが、風よけのビニールシートがあれば密閉状態に。隣の席とも近いことが多いので、注意したほうがいいと思います」