安い海外ブランドの家電ってどう?
「これは物によります」
ホームセンターなどに進出している新興メーカーの家電はおすすめできるもの、できないもので差があるという。
「サーキュレーターやテレビなどでシンプルな機能を求めるのならいい製品もありますが、多機能になるとおすすめできないものもあります」
家電量販店でもよく見かけるようになったアジアメーカーの家電についてはどうか。
「安くても中身は日本のメーカーの製品を使っているものや日本に出しているのはプレミアム製品というメーカーもあるので、日本で買う分には問題はないと思います」
ただし、注意したいのがAmazonなど通販サイトでの購入だ。キーワードで検索すると数年前の商品や、別のメーカーの商品も引っかかる。
「商品に詳しくないなら安いからと安易に飛びつくのは気をつけたほうがいい。特に名前も知らない海外メーカー。日本の新興家電メーカーでもデザイン重視、中身は海外の格安家電ということもあります。知識がないとネットでの購入は非常に危険です。
特にエアコンや冷蔵庫のように毎日使用し、設置が大変だったり、安全性が求められる商品に関しては安さよりも信頼性を求めたほうがいいですね。その場が安くても、後々トラブルになることもありますから。あまり妥協せずに買ってください」
どうしてもネットで購入する場合には、
「事前に欲しい商品を決めて、型番まで調べること。そして信頼できるショップで、その製品をピンポイントで買うことが大事です。ネットで購入して、届いても動かない、返品先もわからない、なんていうこともありますので」
いま購入を待つべきものは?
「今年は春に発売ができなかった製品が非常に多く、新製品発売スタート時の高い価格のままボーナス時期に販売されることもあるでしょう。そのため、発売後にすぐに売り切れてしまう商品や値段が下がらないものは別ですが、この先、値下がりするエアコンや冷蔵庫などの新商品は飛びついてすぐに購入すると後ですごく安くなっていて、がっかりする場合もあります」
しかし、古い冷蔵庫とエアコンは早めの買い替えを検討したい。というのも冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電は10年ほどたつと破損しやすくなるからだ。
「購入後10年くらいが買い替えのめどなんです。壊れてから買い換えるとなれば、すぐに購入できるものは限られてしまうので製品を選べない、設置されるまでにも時間がかかるので日常生活に支障をきたすおそれも」
エアコンや冷蔵庫は夏場、室内や庫内を“冷やそう”と一気にモーターを回す。製品が古いとそのエネルギーは機体に負荷をかけ、故障の原因になることもあるからだ。
酷暑の中、エアコンが壊れれば生命の危機にも瀕(ひん)する。コヤマさん自身も数年前の夏場にエアコンが壊れたことがあり、入荷まで2週間以上かかった経験があるという。
「夏場、エアコンは工事、冷蔵庫は搬入、その予定がパンパンになります。それだけ夏場は故障が多いんです。まだいけると思っているうちに買い替えたほうがいいです」