人気声優の江口拓也(33)が『FRIDAYデジタル』が報じた自身の“同棲”報道を受け、6月25日にブログを更新。複雑な胸の内を明かしたことで話題を呼んだ。

 江口はアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の比企谷八幡役、『アイドリッシュセブン』六弥ナギ役などで知られる声優だが、小顔で約190センチもの長身というルックスのよさもあり、女性ファンから絶大な人気を誇っている。

『FRIDAYデジタル』によると、江口は2018年に引退した元声優の遠藤ゆりか(26)と“極秘同棲中”で「まるで夫婦のよう」な仲睦まじさだという。

声優がホットな存在になった背景は?

 雑誌の『FRIDAY』には直撃の様子も掲載されているが、この報道に対し江口は
「週刊誌について」というタイトルで約4か月ぶりにブログをアップ。

《週刊誌、事務所が取材受けて色々否定したんですけど記事としては出るんですね笑》

 という書き出しから始まり、

《もしも今後、未来を共にしたいと思うパートナーと結婚という選択をするのであれば、その時は自分から公表したいとおもいます》

 と心境を明かした。さらに、

《細かなプライベートは出さず、非日常を提供する人物でありたい。でも、そんなこと、お構いなしの方々がいらっしゃるのもまた事実。そんな時代なんだなって。だから、必要最低限とされる情報については、自ら発信したほうがいいとの判断に至りました》

 と綴り、マスコミに対し苦言も呈した。

 江口に限らず、声優の私生活などが芸能人やアイドルと同様に報じられるケースは、ここ数年でかなり多くなった。

「昨年6月にはアニメ『進撃の巨人』エレン・イェーガー役の梶裕貴とアニメ『けいおん!』の中野梓役で知られる竹達彩奈の結婚が大きく取り上げられました。5月には前野智昭と小松未可子が結婚。また先日、結婚を発表した歌手で山口百恵三浦友和の長男・三浦祐太朗のお相手である牧野由依も、人気の美人声優です。最近では梶や三石琴乃らがドラマに出演したり、内田真礼のようにアーティストとしても活躍するケースがあったりと、声優が顔出しでの活躍の場を広げています」(スポーツ紙記者)

 大ヒットアニメ鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎役を務めた花江夏樹は声優として活躍する一方で『おはスタ』(テレビ東京系)のMCを務め、さらにYou Tubeでゲーム実況動画の投稿も行っている。

「チャンネル登録者数も156万人を突破するすさまじい人気ぶりで、江口や小野賢章ら親交の深い声優仲間も、たびたび登場しています」(同前)

 江口はブログで週刊誌の報道に対し、以下のように問題提起した。

《人によってはとんでもない精神的苦痛だと思うし、、、普通に考えて怖い。まあいまのところ、泣き寝入りしかないんだろうな。システムとして。これは業界としての今後の課題ですね》

 声優がアイドル並みの人気を誇り、熱狂的なファンも多く、マスコミに追いかけられるほどホットな存在になった背景には何があるのだろう。あるプロダクション関係者はこう話す。

声優アニメ、ゲーム、映画などエンターテインメントの世界でも裾野が広く、特に最近は動画を見る人が増えたため“声”で勝負する声優に注目が集まっています。現在のように声優の認知度が高くなったのは、水樹奈々や宮野真守といったスター声優がテレビへ出演する機会が多くなったころから。キャラクターの声と実際のルックスのギャップも、人気度がアップした理由のひとつなのかもしれません。NHKの連続テレビ小説『エール』でナレーションを担当している津田健次郎も、知る人ぞ知るイケメンですからね。追いかけられることは本人たちにとっては、うれしくもあり、複雑だと思います」

(取材・文/小窪 誠子)