容疑者が抱えていた持病
大学では、社交的な性格で友人も多かったという未来さんを殺めた容疑者は一体、どのような人物なのか─。
事件現場から北に15キロほどの三島市のキャンパスに近いアパートに暮らしていた堀容疑者。
大学ではボランティアサークルに入っていたが、女子学生にわいせつ画像を見せつけたトラブルもあったとも報じられている。
そこからさらに北へ60キロほど─。富士山を望む山梨県の河口湖のそばで容疑者は育った。
地元の小・中学校の同級生は、容疑者について次のように述懐する。
「両親と3つ年上の兄とアパートで暮らしていた。怒ったりキレたりするところは、1度も見たことないです。あまりしゃべらずおとなしくて、優しいやつでしたね。野球が好きで、小さいころは一緒にキャッチボールをして遊びました。勉強はまあまあできましたが、おとなしく、目立つタイプではなかった。いつもニコニコしているから、友達の間では愛されキャラでいじられキャラ。先生からも評判がよかったです」
当時、異性との接触はほとんどなかったようだ。
「女の子と話している姿は見たことない。誰が好きとかも聞いたことないし、女の子に人気があるということもなかった」(同級生)
彼らが今回の事件を「信じられない」と驚くのには、容疑者の持病とのギャップがあるからだ。
「堀は小さいときから身体が弱くて、心臓にペースメーカーを入れていたんです。だから、激しい運動はできなくて、体育の球技は見学していました」(同)
そんな身体で、あのような事件を起こすとは、よほどの出来事があったのだろうか。
物事にのめり込みやすい性格は当時からあったようだ。
同級生が続ける。
「西武ライオンズが大好きで、ファンクラブにも入会していました。1年に何回も所沢(埼玉県)のメットライフドームまで観戦に行ってましたよ」
ハンディキャップを抱えていたがそこまで野球好きであれば当然、中学の部活動は野球部となる。
野球部の仲間が証言する
「中学校では野球部に入ったんですが、一緒にやるのは最初のキャッチボールぐらい。ポジションは一応、サードでしたが、1度も試合に出ていないし、試合ではスコアをつけるなど、マネージャー的なことをやっていた。仲間とはうちとけて楽しくやっていましたけどね」