「サザンは自分が生きてきた証」
'07年から音楽活動を再開。ライブも行っているが、サザンのメンバーと会うことは少なくなった。
「幼なじみの弘とは連絡をとり合っていますよ。桑田は、辞めてすぐのころは夏にウナギを贈ったりしていましたが……。桑田のお父さんの葬式で会って以来、顔を見ていませんが、彼も大きな病気をしたのに、すごく頑張っていると思います。最大のエールを送りたいですね」
デビュー42周年を迎え、サザンは6月25日に無観客配信ライブを行った。コロナ禍で停滞していた音楽シーンに“復活の兆し”を見せた。
「俺は今でも“サザン愛”がいちばん強い人間だと自負しています。自分がバンドやりたくて、上京して集めたメンバーだし、学生時代から苦楽をともにしてきた。メンバーが現役で、還暦すぎても全員が音楽を続けている……こんなバンドないですよ。
最初2~3人のお客さんしかいなかったのが、武道館や東京ドームでライブをするようになった。サザンでデビューできたことは誇りに思っているし、自分が生きてきた証です」
大森も、新しいアルバムのレコーディングを始めた。
「生涯ギタリストですよ。サザンのみんなに会ったら、お互いに頑張って生きてきたねって、ねぎらいたいね」
桑田たちとまた一緒に音楽をやりたいという気持ちは持ち続けている。
「元気なうちにね、やってもいいんじゃないの」
そう話すと、照れたような笑顔を見せた。