昨年12月に『女芸人No1決定戦 THE W』で優勝し、一気にブレイクした女性トリオの3時のヒロイン。今年上半期だけで146本もの番組に出演し、『2020上半期テレビ番組出演本数ランキング』で1位に輝いた。そこでトリオの中心メンバー・福田麻貴の素顔を取材してみると──。

 ゆるキャラ系のゆめっちかなでと、強烈なキャラの2人に大阪弁で福田麻貴がツッコむ。3人のキャラクターがウケ、大ブレイク中なのが“お笑い第7世代”のガールズトリオ・3時のヒロインだ。

「朝ドラや海外ドラマのあるあるネタのほか、得意のダンスを生かした企画やイマドキなファッションが支持され、若い女性を中心に人気を集めています」(バラエティー番組スタッフ)

そんな彼女たちの活躍の裏には、ツッコミとネタづくりを担当している福田の存在が大きく関係している。彼女の地元である大阪で取材を行うと、知られざる素顔が見えてきた──。

祖母が語る福田の素顔

 “笑いの殿堂”なんばグランド花月の近くに実家があった福田。再開発で現在は閉園してしまった保育園への通り道にある公園では、若手芸人たちがネタ合わせをしているような環境だったため、お笑いの道へ進むのは自然な流れだった。

初恋は小学校4年生のとき。スナックを営んでいた祖母から譲り受けた非売品のしゃべる山田花子キーホルダーを大好きだった男の子にプレゼント。それが授業中に作動してしまい、初恋相手が大目玉を食らったとウェブサイトで告白していました。この時点から吉本に縁があったのかも(笑)」(お笑いライター)

 子どものころから勉強熱心だったと、今は大阪市内で雀荘を営む祖母は振り返る。

幼稚園のころ、小学校1年生のお兄ちゃんが宿題している横で、何も言わずにじーっと見ているんですよ。お兄ちゃんが怒ってもどかないほどでした。そんな姿を見て、この子は賢くなるんじゃないかなって

 祖母の予想どおり、ほぼ独学で、多くの作家や学者を輩出した地元の進学校に合格。その後、関西の名門・関西大学の商学部に進学している。

「高校受験のときは通信教育。大学受験も、短期講習を受けたぐらいしか勉強はしていませんでしたね。小さなころから頑張り屋で、負けず嫌いでした。集中力もすごくて、1度何かに没頭したら人の話を聞かないどころかごはんも食べないし、寝るのも忘れて夢中になる子でした」(福田の母親)

 そんな“天才少女”ぶりに祖母は「弁護士になれるんじゃ……」と思っていたという。しかし、大学でマーケティングのゼミを受講していくうちに表舞台への憧れを強めていった福田は、吉本の養成所『NSC』タレントコースに入学することを決意する。