疑われる『境界性パーソナリティー障害』
「そもそも華原さんは小室哲哉さんに見いだされ、脚光を浴びましたが、破局した'99年に自殺未遂。薬物依存に陥り、'07年には事務所を解雇されました。大量の服薬で救急搬送されたことも。その後、薬物依存の治療のため閉鎖病棟に入院。'11年に事務所と再契約して再起を図りましたが、精神的に不安定な状態は続いていました」(前出・スポーツ紙記者)
そして今回の一連の奇行……。華原は現在、どのような状態なのか?
精神科医の片田珠美氏に聞いた。
「動画では、呂律がまわっておらず、目がトロンとしていますよね。精神安定剤や睡眠導入剤などを大量に服薬している可能性があります。お酒と一緒に飲んでいる可能性も否定できません」
一連の行動を見ると、深刻な病気の可能性も。
「華原さんの過去の言動や騒動などを分析すると、『境界性パーソナリティ障害』であることが疑われます。診断基準とされている9つの項目のうち、華原さんには6つの特徴が認められるのです」
該当する項目は次の6つ。
1.人に見捨てられるのではないかという不安が強く、見捨てられることを避けようとなりふりかまわない努力をする
2.理想化と“こきおろし”の両極端の間を揺れ動く、不安定で激しい対人関係
3.自己破壊的行為を衝動的に繰り返す
4.自殺のそぶりをする
5.感情がきわめて不安定
6.怒りの制御が困難で、激しい怒りを爆発させる
「境界性パーソナリティ障害というのは、病気というよりパーソナリティ=人格の偏りのようなもの。周囲に迷惑をかけたり振り回したりしていても、本人に自覚がない場合が多いのです。精神状態は非常に不安定で、ものすごく短時間で気分がコロコロ変わります」(片田氏、以下同)
ベビーシッター騒動から始まる最近の行動や言動は、確かにこの診断があてはまる。
「華原さんが動画を公開するのは、ファンに見捨てられたくないという気持ちの表れではないでしょうか。投稿を繰り返すことで“ちゃんとやってるよ”とアピールしたかったのだと思います。高嶋さんとのトラブルも特徴的。一時は“親友”と理想化していましたが、結局は雑誌に売ってこきおろしました。別の報道では直近で3度も交通事故を起こしていたとされています。無謀な運転や過度な薬物の使用という“自己破壊的行為”も典型的な症状です」