洗剤がわりになる節約素材
(11)重曹
エコ掃除に欠かせない重曹は弱アルカリ性。酸性の油汚れを中和して落とし、お湯や酢と混ぜると発泡して汚れを浮かせます。また粒子が細かいので研磨剤になり、ニオイや湿気を吸着するので掃除や洗濯用の洗浄剤、消臭剤として、とにかく幅広く使えます。
・重曹パウダーで:粉のままで使う場合、適量をふりかけられる調味料入れに小分けしておくと便利。焦げつきなどの汚れ落としや脱臭剤に。
・重曹ペーストで:重曹と水を3対1の割合で混ぜ、ペースト状に練って密閉容器に保存。ガス台の油汚れや洗面台の蛇口のくもりを落とす。
・重曹水で:重曹大さじ2を水500ccに溶かしてスプレーボトルに。冷蔵庫のふき掃除などに。畳やアルミ製品に使うと変色するので要注意。
(12)米のとぎ汁
米のとぎ汁には脂質、でんぷん質、タンパク質など成分が豊富に含まれ、汚れを落とす働きがあるので食器のつけ置きに最適。保湿効果もあるため洗髪や洗顔にも使えます。1回目のとぎ汁は汚れが含まれるので、2回目が成分も濃くオススメ。時間がたつと不衛生なので、早めに使い切りましょう。
(13)茶がら
緑茶に含まれるタンニンは殺菌や消臭作用をもち、軽い油汚れも落とします。お茶パックに入れてスポンジのように食器を洗ったり、キッチンのシンク磨きにピッタリ。また、畳、フローリング、玄関の三和土に湿った茶がらをまいてほうきで掃くと、うまくほこりが取れます。消臭用にはしっかり乾かして、タンスや靴箱の中へ。
(14)酢・レモン
弱酸性の酢やレモンは、水あかや石けんカスなどアルカリ性の汚れを落とすのが得意。洗面室や浴室の掃除にオススメ。さらに殺菌・漂白・消臭作用もあるので、洗濯機の掃除にも向いています。
(15)みかんの皮
みかんの皮に含まれている精油成分には、油汚れを落とす強力なパワーあり。食器のギトギト油に、油性マジックやクレヨンの落書きも、みかんの皮でこすれば落ちるはず。でも、木製家具の落書きには使わないで。
(16)塩
塩には汚れを落ちやすくする性質と除菌効果があり、おまけに塩粒による研磨作用もあるので、いわば天然のクレンザー。まな板の洗浄やシンク磨きに向いています。研磨用に使うなら、精製塩より粗塩を選んで。
(17)卵のカラ
卵のカラは捨てず、麺棒でくだいてクレンザーがわりにしましょう。こびりついた汚れより固く、金属やガラスよりやわらかいので、傷をつけずに汚れを落とせるスグレモノ。細長い容器などに水と入れて、上下にふるだけで洗えます。
“コレ”で脱臭剤いらず!
(18)台所にはコーヒーかす、アルミホイル、角砂糖、みかんの皮
生ゴミには完全に乾燥させたコーヒーかすをかけ、排水口のカゴには小さく丸めたアルミホイルか十円玉を入れておきます。水筒には角砂糖1個を入れておき、電子レンジはみかんの皮を2分加熱すれば、それぞれニオイ対策になります。
(19)靴には十円玉、新聞紙、乾燥剤
靴の不快なニオイは、汗で湿気がこもって雑菌が繁殖するから。対策は、脱いだあとには菌の繁殖を抑える銅製(含有95%)の十円玉を片足に5枚ほど入れるか、丸めた新聞紙か食品についていた乾燥剤を入れて除湿を。
(20)室内には茶がら、酢、濡れタオル
乾燥させた茶がらを煎ると、嫌なニオイにかわってお茶の香りが広がります。古い茶葉でもOK。日常の生活臭はコップに酢を入れ、空気が通るところに置く。焼き肉などでニオイがこもったら、濡らしたタオルであおいで手早く消臭。