昨年はコロナ禍の中、それぞれ4本の映画とドラマが公開。おうち時間には頻繁にツイッターを更新して話題になるなど、勢いが止まらない中村倫也。
年明け1作目の公開作品が、その美声を生かしたナレーションで参加した映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』。動物好きで知られる中村にとって念願が叶った作品となった。
「動物のドキュメンタリー番組はもともと好きで、いろいろな作品を見ていました。いつかこういうものに関わりたいな、そのときはナレーションという立ち位置になるんだろうなぁとは思っていましたね」
野良猫に思わず話しかけてしまう
今作の監督である動物写真家の岩合光昭からは“ネコたちのお兄さんになってほしい”という依頼があったという。
「道端で野良猫に会ったら、“何しているの?”とかって話しかけてしまうタイプなので、岩合さんの言うネコを見守るような“お兄さん”の距離感を持ち合わせていたんです。だから、ナチュラルな感じでやりました。
収録中は、映像を見ながらずっとニンマリしてましたよ(笑)。どのネコもみんな可愛いんですよね~。特にどの場面か言えって話ですよね(笑)。例えば、キャンピングチェアみたいなイスの上にネコたちが集まってきて寝ている姿。ニンマリできます」
中村の持つ武器のひとつに“声”がある。落ち着きがありながら、その中にどこか危うさを感じてしまう魅惑的な甘い声をほめられることが多いのでは?
「はい(笑)。冗談ですよ。でも、自分の声が好きかと聞かれれば、好きではないですね。ないものねだりだと思うんですが、もっと男らしい声になりたかった。歌声は特にそう思います。もっと太くて、バーンと響くような声だったらよかったなと」