さらに不可解な人事は続き、
「セクハラをされた相田さんは、'19年1月に正社員になりました。会社の人事異動は通常4月と10月なのですが。一方、セクハラがあったと最後まで証言した男性契約社員は'19年9月に解雇されているんです。
また亜紀子さんは、7つの役職を任されていましたが、由紀さんの自宅待機ともにすべて解職され、千葉県多古町にある工場勤務を命じられました。さらに'19年の10月からは自宅待機となっています。1年以上にわたり社の人間と連絡を取るのも禁止、外出するのも禁止、と嫌がらせのような圧力人事を受けています」(関係者)
亜紀子さんへの嫉妬、社長の驚愕発言
「亜紀子さんは、『おくすり飲めたね』の開発者で龍角散倒産の危機を救った人物です。業界でも有名な人物で、'18年3月には『林先生が驚く初耳学』(TBS系)で林修先生が会いたい人物として亜紀子さんの名前をあげるほどでした。社長はこのテレビ放送以降、亜紀子さんへの嫉妬を募らせていったといいます。
亜紀子さんが癌に罹患した際も藤井社長は“癌なんて老化現象なんだから(健康保険の)高額療養費を使ってもらいたくないね”と言い放ったといいます。製薬会社社長が癌を老化現象と言い放つとは呆れました」(関係者)
龍角散側が提出した準備書面を見てみると、不当解雇の裁判なのにも関わらず、姉の亜紀子さんの勤務実態やテレビに出演した際の台本など本件と関係ないと思われる証拠ばかりが並ぶ。