下ネタすら上品に、譲らない全力姿勢
吉本新喜劇で、島田がほかの団員に追随を許さない点といえば、「壁にぶつけられるまでギャグを止めない」ところだ。若手はもちろん、ベテラン芸人でもしばしば困惑するほどギャグを放出し続ける。
「ずっと……やっちゃいますね。笑い声というご褒美をいただくと、ますます拍車がかかってしまいます。若手の後輩くんが困ってるのを見るのもすごく気持ちいい。でも新喜劇って一定の時間をみんなで分け合うんで、ぶつけてもらうことでわれに返ることができて、スパッと終わらせてるんですよね」
舞台の上では共演男性に恋心を抱き、相手の股間からアロマやマイナスイオンを感じたり、恋敵の女優とダンスバトルを繰り広げることも。
「そのときだけ、いつも『本当に相手を好きになる』。それだけです。本当に好きだと、女性は男性にこうなるんだって。尽くして……愛して……。私の恋愛観も入ってますけど(笑)」
「パンティーテックス」はもちろん「ボインボインボイ~ン」や「珠代のおっぱいチョモランマ」など、胸や股間を使った下ネタ寄りのギャグも多く持つ彼女だが、不思議とお茶の間OKなのはなぜ?
「単純に下ネタを連呼すればいいものじゃない。また、どこかに照れがあったり、やらされてる感があると、お客さんって笑わないんですよ。下ネタをいかに可愛く、上品に、共感を持ってもらえるかが大事なんじゃないかな、と」
時折、新喜劇の客席の最後列で観劇し、役者の表情や動きがどこまで見えるかを確認したり、お客の反応を見ているという。下ネタのさじ加減も努力の賜物(たまもの)なのだ。