“女子力”は必ずしも成功しない!
女子力と好感度。それは必ずしも一致しない。
例えば、吉田沙保里のケースだ。レスリングで“霊長類最強女子”と呼ばれ、引退後はタレントとしても活躍。カラコンやまつげエクステを取り入れておしゃれになり、深田恭子と仲よくしたり、大ファンというNEWSの増田貴久にはハグされたりした。
ところが、世間の女子からは「どこへ向かっているの?」という声が。女子力アップが、逆効果となった。格闘技で世界一になるよりも、国民栄誉賞をもらうよりも、好感度の維持は難しいのだ。
ちなみに、吉田にとっての分岐点はレスリング界のパワハラ騒動。その際、日和見的な態度をとったことがマイナスだったとされる。が、はっきりとものを言えばいいわけでもない、というのが、近藤春菜のケースだ。
芸能人の不倫について、MCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で「外野が騒ぐべきではないのでは」と発言。「正義感がキモい」と反感を買った。
また、吉田における深キョンや増田同様、吉高由里子らとの交流がやっかみや分不相応だという反発をもたらしている。
そしてもうひとり、政治的な発信を始めて、好感度を落としたのが小泉今日子。ただ、この人の場合、不倫をして、長年所属した事務所をやめたあたりから、世の女性の支持を失っていた。
そのあたりから見えてくることがある。それは、女子力とは「女子」に「好」かれる「力」だということ。女子に嫌われるようでは「好」感度にもつながらない。
田中みな実にしても、その女子力がプラスになりだしたのはここ数年だ。もっぱら男性向けに使われていると思われていた魅力が、女性向けにシフトチェンジし、手本として使えるようになってからである。
それゆえ、彼女がまた男性のほうを向き始めると、その好感度は危うい。最近は北村匠海がお気に入りで、6日放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)では本人に向かって「好きなんです!」とアピール。山里亮太から「とんでもない野良猫」とからかわれると、
「ニャー!」
と、ぶりっこポーズをしていた。元カレ・藤森慎吾と北村がちょっと似ていることから、好みはブレてないようだが、女子力の使い方もブレないほうがよさそうだ。
なお、女子力を上げる努力が好感度にしっかり直結した人もいる。有村藍里だ。朝ドラ女優である妹・架純と比較されるなどして、コンプレックスを抱えていたが、2年前に整形を決意。全身麻酔をしたうえで、6時間にも及ぶ大手術を受けた。
本人いわく「最初の1週間」は、
《顎の骨を切る手術をしているので、下顎の鈍痛が一日中ずっと続くんです。(略)もちろんまだ口を開くことができないし、気分がすぐれないから食欲もわかない。だけど、薬は飲まなくちゃいけないから胃と肌がどんどん荒れていく……》(with online)
というつらい状態。整形後の評価がおおむね好意的なのは、痛みと引き換えに自分を変えた切実さに共感できる人が多かったからだろう。