山形県と香川県は
有名人ランナーがいない?

「タレントさんが来ると密になるから、田んぼで走るしかないね」という東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗前会長の発言が話題になるなど、有名人ランナーを目的に見物客が集まってしまうことが懸念されている。そんな中、山形県と香川県には全国的に知られている有名人ランナーが不在。山形出身者にはウド鈴木がいるし、相方・天野ひろゆきは愛知代表として選出されている。香川にも“うどん県知事”要潤といった有名人が。新型コロナが拡大前に決定したはずなのに、なぜ!?

幅広い層に走ってもらえるよう一般の方から募集しました」(香川県交流推進部交流推進課)

 山形県ではオリンピックに出場したフェンシングの池田めぐみさんが選ばれているが、

特に有名人の方に走っていただこうという観点では選んでおりません。ゆかりのある人であれば県内在住者に限らないため、県外から参加される方もいます」(山形県観光文化スポーツ部)

 山形県と香川県は感染対策の心配はいらない?

岐阜県はちょっと無理やり?

 有名人が走らない県がある一方、人口のわりに有名人ランナーが多く走るのが岐阜県。しかもランナー7人のうち、出身者ではない人が4人も!

 岐阜出身のスターだって、探せばたくさんいそうなものだけど─。

大ブームとなった『鬼滅の刃』の主題歌を歌うLiSAさんも岐阜出身。テレビ版の主題歌『紅蓮華』が発売されたのが聖火ランナーが決定する5か月前なので、アニメ事情に詳しい担当者がいれば、選ばれていてもおかしくはなかったのですが……。

 人気プロレスラーの棚橋弘至さんも出身者の1人ですが、ひざの状態が悪く長距離を走るのが困難だと思うので、辞退した可能性は高いです。岐阜県としても悔しいでしょうね」(スポーツ紙記者)

 ほかにも同県出身で女子マラソン金メダリストの高橋尚子や中学、高校と陸上部だった綾野剛など、聖火ランナーに適任だと思われる人物が多くいるのに、なぜ選ばれていないのか?

「微妙な理由で選出された人も。山本耕史さんは大河ドラマ『真田丸』で演じた石田三成が岐阜にゆかりのある人物のため。紺野美沙子さんは岐阜県図書館名誉館長。竹下景子さんが日本大正村というテーマパークの村長を務めている縁で選ばれています」(同・スポーツ紙記者)

 極めつきは“出身地の足立区と(岐阜県)大垣市が奥の細道の出発点と結びの地の1つという縁”と少し強引すぎる理由で、東京都足立区出身のANZEN漫才・みやぞんが選出されている。

岐阜にあまりゆかりがないのでは? という意見もたくさんいただきましたが、推薦した大垣市の意向を尊重しました。出身者に限らず、ゆかりのある人物から選ばせていただいています」(清流の国推進部地域スポーツ課)

 とのことだがSNSでは、

《嫌いじゃないんだけど、理由を見ても納得できない》

 といった声も。県民じゃなくても納得できない!?