そんな努力を実らせてか、彼女が“つかまえた”超大物こそ“変なおじさん”・志村けんさんだった。彼が座長を務める舞台『志村魂2』(2007年)に抜擢されると、立て続けに『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)にも“腰元”としてレギュラーの座を勝ち取る。その後も安泰かと思われた。がーー、
「志村さんとの“からみ”はどうしても“セクハラ”まがいのコントも多くなり、当然ながら森下さんもやはりターゲットに。志村さんとのお芝居をそれはそれで楽しんでいたとは思いますが、彼女はもともと女優志望。当時は、同時期にグラビアを飾っていた井川遥さんをライバル視して、癒し系女優として注目され始めた彼女をうらやましく思っていたのかもしれません。
そんな彼女の性格上、“私が本当にいるべきはここではない!”とばかりに飛び出していったとも考えられますね。2010年ごろに志村組入りした磯山さやかさんと入れ替わるように番組出演はなくなっていきました」(芸能プロマネージャー)
かたや、タレント業と同時進行で焼き肉店のプロデュースを手掛けたり、株式投資にのめり込んだりとビジネス面にも手広く着手。さらにマネーマネージメント検定やファイナンシャル・プランナーといった、資産運用に関する資格も取得していった森下。
右乳にアイデンティティー、左乳に…
他にも、石田らカレー好き芸能人で結成された『芸能人カレー部』に参加したり、2015年には不倫を題材にした恋愛小説『倍以上彼氏』(河出書房新社)を書き上げて作家デビュー。結局、その1冊のみの出版だけになったものの、「その挑戦できる折れない心こそが彼女の魅力」と前出のテレビ局プロデューサー。
「グラドル上がりで、その後も芸能界で活躍できるのは一握り。彼女も周囲のライバルたちの“グラドルの末路”を見てきただろうし、“絶対に成り上がる”という気概も根性もありました。実際、相当な努力をしていたと思います。起業できたのも、さまざまなことにチャレンジして得た知識と経験を持ってのことでしょう。
今回の転身は、おそらくは昨年のコロナで会社経営に影響が出ていたのかもしれませんね。そこで、培った広い人脈を通して“お声がかかった”のではないでしょうか。政界でも“オジサンキラー”ぶりを発揮して成り上がる姿を見たいですね」
3月9日に更新したツイッターでは東日本大震災に思いを寄せてか、
《もうすぐ10年。あの時、自分は何ができたのだろうか、あの時以来、わたしがしてきたことはどうだったのか、今でも考え続けています。
「これまで」皆さんが復興に捧げてきた時間、思いに、わたしはもっと寄り添っていきたい。「これから」できることをしっかり足していきたい、そう思っています。》
と、宮城県での“出馬表明”ともとれる物言いをしていた森下。冒頭の『オッ○イ星人』のインタビューでは、ニップル姫に対抗して“自分の”を次のように表現していた。
《私のはですね、右乳にアイデンティティー…左乳にはパッションがつまってるんです! 触ってみたくなった?(笑)》
3月14日に政治家転身の正式発表がなされる見通しだが、果たして今回は己が進む道を確立し、政治に情熱を捧げることができるのだろうか。