生活編
待機電力を減らすために電源コードを抜く、キッチンのスポンジを掃除道具に使う、トイレタンクにペットボトルを入れて節水……。その節約方法、すでに時代遅れです!
トイレのタンクにペットボトルで節水する
→壊れたら大ゾン!
「最近のトイレは節水が考慮されているものが多く、流す水量を減らしてしまうとトイレや配管が詰まってしまうことも。結果的に修理代金がかかるため節約どころではなくなってしまいます」(和田さん)。「集合住宅のトイレ詰まりでほかの部屋に被害を与えてしまうと多額の補償金や賠償金を請求されてしまう可能性も。たった数十円の節約が、大変な出費につながる危険をはらんでいます」(藤原さん)
不織布マスクを使い回す
→不衛生でマスクの意味がなくなる!
不織布マスクが不足している時期ならいざ知らず、手ごろな価格で入手できる今、使い回しは不衛生なだけ。「最近は抗菌作用など高機能な布マスクが販売されており、洗って使い回しをしたい人はそうしたものを使用するのも一案です。まずは健康を守ることを第一に!」(藤原さん)
洗剤やシャンプーを水で薄める
→雑菌が繁殖して不衛生!
「希釈して使うタイプのもの以外は、水で薄めると雑菌が繁殖して腐敗する可能性があります」(藤原さん)。「ボトルタイプはポンプの根元に輪ゴムを巻いて下まで押せないようにして押し出される量を少なくするなど、使用量を減らすことに意識を向けたほうが節約効果が高いです」(和田さん)
夫の小遣いをカットする
→協力が得られず節約効果が出ない!
「小遣いの目安は収入の1割で、例えば月の予算が30万円なら3万円。この割合を超えている場合はカットするのもアリですが、まずは自身の見直しを。妻の小遣いが生活費と一緒になって、明確になっていないことも」(和田さん)。「小遣いが適正な金額の場合はカットするよりも使い道を記録してもらうことがおすすめ。夫の金銭感覚が養われるため、長い目で見れば節約につながります」(藤原さん)
スポンジの使い回し
→菌をまき散らして不衛生!
「キッチンのスポンジには台所に生息している菌がついているため、トイレやお風呂場で使用すると本来、その場所にいない菌を移植することになり、悪臭などの原因になりとても不衛生です!」(藤原さん)。また、スポンジやブラシは菌の温床でもあるため、食器洗いスポンジは毎月、トイレブラシは最低でも年に1度、お風呂場のスポンジは2か月に1度は交換しよう。
家計簿は妻が把握
→妻のみの管理ではムダ支出が見えづらい!
せっかく家計簿をつけていても、妻がひとりで抱え込むと家族はお金の流れを知ることができず、節約もうまくいかない。「例えば、グーグルカレンダーに、住居費や光熱費、通信費、サブスク、学費など毎月の支出が決まっているものの金額を引き落とし日に記入。一家で出費を把握して、家族それぞれが支出を意識するようにならないと、節約はうまくいきません」(藤原さん)
電源コードはマメに抜く
→今どき家電は待機電力がほぼかからない!
「最近の家電は待機電力がほとんどかからないものが多く、電源コードを抜き差ししても節電効果は微々たるもの。また、番組表をダウンロードするタイプのテレビは、電源コードを抜くと番組表が消えてしまい、新たな取得の際に電力がかかることも。エアコンは頻繁に電源コードを抜き差しすると故障の原因になるおそれも」(和田さん)