Q4.「お母さん食堂」問題アリ?

→→→圧倒的に「問題なし!」

'00年の流行語大賞をとるなど大人気キャラだった「慎吾ママ」。20年の時を経てお母さんとなり戻ってきた姿に感動した視聴者も多いのだが、まさか騒動になるとは
'00年の流行語大賞をとるなど大人気キャラだった「慎吾ママ」。20年の時を経てお母さんとなり戻ってきた姿に感動した視聴者も多いのだが、まさか騒動になるとは
【写真】'00年の流行語大賞をとるなど大人気キャラだった「慎吾ママ」

 兵庫、京都、岡山の女子高校生が、ファミリーマートの『お母さん食堂』というブランド名に疑問を抱き、オンライン署名を呼びかけた。

「お母さん食堂という名前は、誰もが料理をするのはお母さんという印象を与え、女性=家事・育児という固定観念を払拭する妨げになる。男女双方にとって生きやすい社会にならない」と主張。

 お母さん食堂のイメージキャラクターは男性の香取慎吾さん。大人気キャラクターだった慎吾ママも批判の対象なのだろうか。

「あのー、これ香取慎吾さんがお母さんやっているんですけど。男性芸能人がお母さんの役割を演じている、十分すぎる配慮がされています」(40代・会社員女性)

「これを批判する人は慎吾ママも批判したんですか? 慎吾ちゃんが演じているんだから男でも女でもお母さん、ってことをファミマさんは言ってることがわからないのですか?」(30代・主婦)

このCMで不快になる人が信じられません。慎吾ママが年月を経てお母さんになって、って歴史を感じる素晴らしい演出でした。抗議をした女子高生たちはお父さん食堂なら満足したんですか? 差別を訴える人が差別をしている構図に気づいていない」(50代・主婦)

 お母さん食堂は香取慎吾さんのキャラクターもあって、ジェンダーを超えた評価を得ていた。少数派の問題ありと答えた人の意見を聞くと、

「お母さんがいない人だっているのに、お母さんを温かい象徴としてあがめるのはどうかと思います」(20代・パート男性)

「慎吾ママとは違って、お母さんにプラスされて食堂がついているのがいかがなものかと」(10代・女子学生)

 過剰な気がするけれど──。

かにもあった! 行きすぎ? 表現規制

CASE(1)
「レディース エンド ジェントルメン」排除(東京ディズニーランド・シー)
 
 オリエンタルランドは3月、園内アナウンスを改めた。それまでの「レディース・エンド・ジェントルメン、ボーイズ・エンド・ガールズ」から「ハロー・エブリワン」と性別を特定しないようにした(日本航空は’20年10月から機内や空港で同様に呼びかけている)。

CASE(2)
「主人」、「旦那」排除
(育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』(ベネッセコーポレーション)(育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』(ベネッセコーポレーション)

 '16年ごろから「主人」「旦那」は親の上下関係を想起させるため、原則として使わないという方針を定めた。また、子連れの再婚家族や同性カップルなど、家族の多様性を反映し、「配偶者」や「パートナー」と表記しているという。