思い出の名勝負たち

 徹子とゲストのやりとりのことをマニアは「勝負」と呼ぶ。そこで、イライザさんに近年、印象深かった“対決”を挙げてもらった。

草笛光子 〜徹子が飼い主・草笛の目の前で愛犬をバカ呼ばわり〜(2012年6月22日放送)

「草笛さんが愛犬を連れてきて『毎朝、私に新聞を運んでくれる』と再現しようとしたのですが、犬は新聞をバリバリに噛みちぎり徹子さんがマジギレしたんです。飼い主の前で犬を『バカ!』と怒鳴っている姿は衝撃でした」(イライザさん、以下同)

片岡愛之助 〜紀香から贈られた“LOVE柄”の着物を自慢〜(2017年4月24日放送)

片岡愛之助
片岡愛之助

「妻の藤原紀香さんからプレゼントされた着物を着てきたんですが、『LOVE』の文字が柄として全身に入ってるんです。『LOVE LOVE LOVE』と入っている着物を、贈る側も『ありがとう』と受け取る側もすごいですよね。さすがの徹子さんも引き気味でした」

千昌夫
〜肩にインコを乗せながら名曲を熱唱!〜
(2012年11月1日・2018年4月2日ほか放送)

千昌夫
千昌夫

「定期的に出演する千さんは、ペットの鳥をよく連れてきます。徹子さんが烏骨鶏をひざに乗せるだけの不毛な時間が流れたり、千さんが肩にインコを乗せて『北国の春』を歌ったり。徹子さんが烏骨鶏に寄せた衣装を着てきたことも」

いしだあゆみ&和田アキ子
〜先輩2人に囲まれたアッコがいじらしい!〜
(2020年4月3日放送)

いしだあゆみと和田アキ子
いしだあゆみと和田アキ子

「アッコさんが出演すると徹子さんに気を使って借りてきた猫になるのが常ですが、いしだあゆみさんと出た回はすごかった。あゆみさんはとんちんかんな発言ばかりだし、徹子さんもズレたことばかり言う。会話をまとめようとする健気なアッコさんが見られるというレアな場面でした」

平野レミ 〜亡き夫の思い出を泣き崩れずに語ったレミをいたわる徹子〜(2020年8月12日放送)

平野レミ
平野レミ

「夫の和田誠さんが亡くなってから初めてのゲスト出演でした。いまだ和田さんへの思いが断ちきれないと語るレミさんに、徹子さんは『愛し、愛されたことを胸に抱いていけば大丈夫』と。こういう感動できる回もあるんです」

■故・弘田三枝子さん
 超熟女の2人が呼吸するだけの無音世界
(2016年3月25日放送)

故・弘田三枝子さん
故・弘田三枝子さん

「ヨガにハマっているというミコちゃん(弘田さん)が呼吸法を披露したのですが、『フゥー』と息を吸ってから1分近く沈黙のままなんですよ。徹子さんもそれをまねするだけ。2人の超熟女が呼吸しているだけの1分弱は、テレビ的に異常事態でした」

■故・浅香光代さん  江戸っ子ならではの数の数え方に噴き出す徹子(2018年8月1日放送)

故・浅香光代さん
故・浅香光代さん

「毎日ストレッチをしているという浅香さんが徹子さんに実践講習を行ったんですが、江戸っ子だから数の数え方が『しち、はち、きゅう、とお』なんです。何度目かの『とお』の瞬間に、さすがにこらえきれなくなった徹子さんが噴き出してしまいました」

■天童よしみ
 普段のメイクをフェイスシールドに描いて登場
(2020年9月9日放送)

天童よしみ
天童よしみ

「コロナ対策でフェイスシールドを使用しているという話から、天童さんが装着したのは、つけまつげなどの化粧が最初から施された、すっぴんでもOKの自作シールドでした。徹子さんたら『あら、私も作ろうかな』ですって」