事務所からも「ありえない」と反対され
そんなYOSHIが紗栄子と出会ったのも、そうした仕事のひとつだった。'20年3月、ふたりが参加した、大型台風被災地復興プロジェクト『YOUR RESTAURANT』だ。
「一緒に被災地を回るうちに、YOSHI君が紗栄ちゃんを本気で好きになっちゃったんです。最初のうちは紗栄ちゃんは“YOSHI君、息子みたいでかわいい”とやんわりかわしていたんですが、あまりのアプローチにだんだんほだされちゃって……」(知人、以下同)
昨年3月、緊急事態宣言発出直前のある日、YOSHIの所属事務所の社屋屋上で小さな慰労会が催された。
「年度終わりに社員や関係者、所属アーティストをねぎらうバーベキュー大会だったんですが、そこにYOSHI君が紗栄ちゃんを呼んだんです。ごくごく内輪の会だったので“なんで紗栄子さんが?”という空気だったって。それでさすがに“会社にはちゃんと伝えておこう”という話に」
そのバーベキューの後、紗栄子は自らYOSHIの事務所社長に電話をかけた。
「“YOSHI君と付き合いたい”と社長さんに直談判したんです。17歳の子どもと大人が、しかもYOSHI君とそう年の変わらない子どもまでいるのに、まさかそんな関係になるとは社長さんも夢にも思わなかったはず」
事務所社長は、その場で紗栄子にはっきりと言った。
「“それは絶対ダメ! ありえない”と電話口で大反対されたって」
だが、社長の怒りも言葉も、燃え上がってしまったふたりには届かなかった。反対を押しきって─いや、無視して交際を継続したという。家の外でも逢瀬を楽しむこともあった。あるときは超高級ブランド『セリーヌ』の旗艦店へ買い物に。
「彼女、そこでYOSHI君に、服や財布などをプレゼントしたんです。“70万円も使っちゃった”って。YOSHI君のお母さんは、外泊が増えたり、突然高価な物を持ち帰ってくるようになったYOSHI君を心配したみたいで。それで紗栄ちゃんが彼の実家に挨拶に行くことに。たしか去年の5月ごろです」
紗栄子の訪問を知ったYOSHIの母親もまた、声も出ないほど驚いた。無理もない、相手は有名人、それも息子の倍の年齢なのだ。
「“YOSHI君と仲よくさせていただいている紗栄子です”と挨拶しにきたって。彼女が帰った後、YOSHI君はお母さんから“お付き合いを考え直すように”と言われたそうです。事務所からもそう言われ続けていて」
すると、このころからYOSHIが明らかに変わっていく。仕事をたびたび無断で休んだり、マネージャーからの連絡も無視するように。