●DQN.01 最悪なクリスマス親子ゲンカの結果
九州に住む30代の会社員、康之さんのケース。
康之さんは大学卒業後に住んだアパートで隣の住人からひどい目にあった。
それは数年前のクリスマスのことだった……。
「彼女とデートし、ケーキを買って家に戻るとアパートの前にパトカーと消防車が何台も止まっていました」
あたりは騒然としており、何が起きたのだろう、と建物をのぞき込むと、康之さんの隣の部屋から白い煙が出ているではないか。
「隣の家の息子が親子ゲンカの末に火をつけたそうです」
幸いボヤですんだが部屋の中には焦げ臭いにおいが何日も充満していたという。
隣人は50代くらいの母親と20代くらいの息子の2人暮らし。だが、2人はたびたび大ゲンカを繰り返し、その怒鳴り声は康之さんにも聞こえていたという。
「共用部分の廊下に画面が割れたテレビや脚の折れたテーブルが放置されていたこともありました……」
放火事件後も親子はその家に住み続けていたという。
「僕には謝罪もありませんでした。おまけにその日、部屋で過ごすも気まずくて、後日彼女とは別れることに……嫌なクリスマスの思い出ですよ」