【日本最高級の俳優】
過去に舞台で佐藤二朗が演じた主人公・得太の役を、今回の映画では山田孝之が演じている。
「得太という役は、舞台の時に、僕が僕に当て書きした役なんです。僕は山田孝之を日本最高級の俳優なんじゃないかと思っているので、彼がやってくれるなら安心して預けられると思いました。
まだ撮影が始まる前ですが、とあるシーンのセリフについて、孝之から“何回読み直しても魂が震えます”ってメールがきて。それがすごい嬉しくて。彼は内面こそアツイ人ですけど、基本的にはそれを見せない人なので。
孝之が得太のことを理解してくれたことがわかったし、そのシーンで魂が震えるならば、この作品は勝負に勝てるかもしれないと、そのとき確信しました」
【とにかく見てほしい一心で】
「いま、必死なんです。今回の作品を見てもらいたい一心で、できることは必死にやっています。僕ら俳優は芝居に関しては特別な思いがある。
『はるヲうるひと』では、僕が最高に好きな俳優たちがそれぞれ“魂”の揺れた状態を表現してくれて、本当に奇跡のような作品を作り上げることができた。映画は見られることで初めて完成するもの。ぜひ、その目に焼きつけてほしいと思っています」
【ジャニーズのあの人たちとも交流】
「共演しているからね。関ジャニ∞の大倉(忠義)とか嵐の相葉(雅紀)、(櫻井)翔くんとか。ジャニーズの人たちって、魂がちゃんとしている人が多いんです。たくさんの競争を勝ち抜いてそこにいるっていう意識がスゴい。そして賢くって、面白いんですよ」と、ここまで話したところで突然、
「あれ?『週刊女性』ですよね!? 僕と長澤(まさみ)と村上(信五・関ジャニ∞)と飲んでるところを撮ったのって(笑)。記事に短パンにクロックス、佐藤二朗はものすごい格好で現れた……って書いてあったけど、こっちは撮られるなんて思ってないんだから!って思いました(笑)。でもまぁ、楽しいのはいいですよねぇ」
6月4日公開 映画『はるヲうるひと』
原作・脚本・監督・出演/佐藤二朗
出演/山田孝之、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、向井理、坂井真紀ほか
〈スタイリスト/鬼塚美代子(アンジュ) ヘアメイク/今野亜季([株]エイエムラボ)〉