『Kiii』を抜けることになったユーチューバーたちも、かつての居場所に未練はないようだ。
「彼らも、『Kiii』という場所にこだわって在籍していたわけじゃなく、高田前社長の考えに共感して一緒に仕事をしていただけ。肝心の高田さんが解任されるとなったら、“別に『Kiii』にいなくたってメシは食える”と迷わず去ることを選びますよね。在籍する意味を感じなくなったんでしょう。活動する場は自分たちで好きに選べますし、退社にも踏み切りやすい。芸能プロに在籍するタレントに比べて、ユーチューバーは事務所と対峙したときの立場がかなり強いんです」(同・芸能プロ関係者)
前社長に自らの意思でついていく
信頼する社長の解任を受け事務所を去った人気ユーチューバーたち。大手事務所を後にした彼らは、独立することになるのか。11日、かねことの親交が特に深い釣り系ユーチューバーの『渥美拓馬』(登録者数53.8万人)がYouTubeに動画をアップし、自身も『Kiii』を退社することを発表。さらに、自分たちの今後の居場所を明かした。
《Kiiiの前社長が辞めて 新しく事務所を立ち上げることになったので 前社長と親交の深いクリエイターは 前社長の事務所に自らの意志でついていく》
高田氏の背中を追い、早くも新事務所へ移ったというのだ。事実を確かめるべく、『Kiii』を退社したユーチューバーの多くがファンレターやプレゼントの送り先として記載している会社の登記情報を確認してみると、その代表には確かに“高田樹”の名前があった。
詳しい事情を尋ねるべく、高田氏の解任理由について『Kiii』に問い合わせたものの、期日までに返答はなかった。
スポーツ選手、医師に次いで“子どもの夢”にランクインするユーチューバー。成功すれば億単位の年収が得られることもある。しかし、この“職業”が生まれ、環境が整備され出したのはここ数年のこと。まだまだ成熟していない業界とあって、こういった人事的なトラブルは今後も続きそうだ。
ユーチューバーを目指すお子さん、そしてその保護者はいろいろとご注意を……。