ザ・ドリフターズでは今や最ご長寿となる高木ブー(88)さん。現在は徹底的な「STAY HOME」で、仕事と定期的な健診以外で外出することはめったにない日々が続く。

高木ブーさんの家族との過ごし方

今も身体に悪いとこはなくて、病院に行ってもなんにも言われないです。健康法は……強いて言えば食事療法かな。娘が僕のために特別な食事を作ってくれるようになったしね

 コロナ禍で外出ができなくなってから、同居する娘のかおるさんがワンプレートのお皿にブーさんの料理を盛りつけ、毎日決まった量を食べさせてくれるとか。

 玉ねぎをポン酢にひと晩漬けたものなど、“血液サラサラ”メニューを食べているおかげか、ほとんど出歩かないのに体重も増えず、血液検査の結果も“88歳のお手本クラス”だと医師に褒められたという。

「肉食から野菜中心になった。僕の健康のために、亡くなった妻が作っていた料理と違う味のものが出てくるんだけど、これが“ウマかった”としても、そのまま言わない。『牛負けた』とか『大石(おいしい)内蔵助だな~』なんて言うの(笑)」

 毎晩必ず、家族と一緒に食事をとりながら、その日のことを報告しあう。ときには年ごろのお孫さんの悩みを“居酒屋のオヤジ”状態で聞くというブーさん。

こんなに“平均的な家庭の団らん”ができるのも、今しかできないことだよね。本当はドリ研(有志のファンがブーさんや当時のスタッフを囲む「ドリフターズ研究会」)の会合とか、音楽フェスにも出たいんだよ。だから、コロナ禍の今に納得してるわけじゃない」

 家の中では趣味の絵を描いたり、音楽面での自分史を編纂しているという。

「僕はドリフターズで知られているけど、15歳のころからミュージシャンをやってて、10以上のバンドを経験しているハワイアンミュージシャンだってことはあんまり知られてない。今ちょうど暇だから、自分の人生を書き留めておこうかな、と」

 では、ミュージシャン・高木ブーとしてのおうち時間は?