「“日本最高学府”からですよ。伊沢拓司さんや松丸亮吾さんをはじめとする“東大生タレント”たちなんです」
東大生を中心に回り始めたバラエティー
クイズ番組『東大王』(TBS系)から人気に火がついた“東大生”。『東大王』のみならず『頭脳王』(日本テレビ系)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)、『Qさま!!』(テレビ朝日系)……と、民放各局の人気クイズ番組が“東大生”を起用し、埋もれていたスターを次々に発掘。
“おバカ”の対極にいるような彼らだが、今ではクイズ番組を飛び出してバラエティー番組やロケ番組、スポーツ番組にまで進出を果たし、“しょせん、素人”などとあなどれないほどの人気ぶりなのだ。
「今では、キー局の新番組や新コーナーの企画会議では、いの一番に東大絡みの企画が挙がるんです。バラエティー番組全体が“東大生”中心に回り出しているといってもいいくらい。確実に僕らの番組づくりが変わってきていますね」(同・制作会社関係者)
なぜそんなに“東大生”が人気なのか? 理由を在京キー局のディレクターが明かす。
「とにかく、お金がかからない(苦笑)。ほとんどの“東大生”が文化人枠なんです。例えば、タレントを呼ぶと5万円のギャラがかかるところ文化人扱いの彼らだと半額以下ですむ。本人たちもお金にうるさくありませんしね。
というのも、卒業後、本気でタレントを目指すのはひと握りで、ほとんどは“番組出演は就活や起業のための自己PR作り”と割り切っているから。専属ヘアメイクをつけろとも言わないし、衣装も自前。コロナ不況で制作費が減らされている今、ありがたいです」
番組スポンサーからのウケもすこぶるいい。
「視聴率は安定してとれますし、“東大生”は的はずれな動きをすることがないですからね。それに“アレが嫌”“コレはNG”なんて文句も言いません(苦笑)。こちらの予定どおりきちんと収録を進めてくれる。それほど勉強が忙しくない1、2年生を片っ端から囲い込んでいる番組制作会社もあるくらいです」(同・ディレクター)