不貞行為の時効は発覚してから3年

 また、夫の浮気が原因で離婚する場合、夫と浮気相手に慰謝料を請求できる権利が生じるが、

最初に夫から慰謝料を取ってしまうと、その後、浮気相手への請求が認められない場合が多い。もし、浮気相手にも慰謝料を請求したいなら、まずは浮気相手から請求するのが得策です」(吉成先生)

 最近では、東出昌大の養育費が子ども1人につき1万円という報道があった。

東出さんの収入が年収200万円以下で杏さんが年収300万円以上という条件の場合、子ども1人あたり1万円の養育費でもおかしくない。ただし、今後、東出さんの収入が上がった場合は金額を変更することもできます」(吉成先生、以下同)

 養育費の金額は変動できる。だが一方で

「夫の不貞が原因でも、財産分与は請求が可能。つまり、東出さんが婚姻中に夫婦の収入で築いた財産の分与も請求することができるのです」

 さすがにそんなことをすれば、さらに評判を落として二度と芸能界に復帰できないだろう。ちなみに、杏も

不貞行為の時効は発覚してから3年。それまでの間なら浮気相手に対して慰謝料を請求することも可能です

 唐田に制裁も可能だ。

離婚Q&A】不貞の親権

Q .自分の不貞で夫と話し合い、子どもの親権を取られた。あとから取り戻すことは可能ですか?(40代・Aさん)

A .「一般に妻の不貞や収入の低さは親権者の決定にそこまで響きません。重要なのはどちらが同居して育てているか。絶対不可能ではないですが、親権は1度決まってしまうと変更が困難です」(吉成先生)

◆不貞の場合、知っておきたいPOINT!

□ 怪しい行動に気づいたら泳がせて証拠を集める
有利に離婚をすすめるなら不貞の証拠は不可欠。時には探偵を使っても!

□ 慰謝料はまず浮気相手に請求
夫に先に請求すると浮気相手に請求できない場合も。順番に気をつけて!

□ 養育費の金額は後から変更が可能
いったん決まった金額も、それぞれの収入の変動で変更可能!