車の後部座席に女性が…
『オウマガトキFILM』は数々の奇怪な現象に遭遇してきた。それは番組外でも……。
「ある時期から僕の車の後部座席に女性が座っている気がするんです。撮影を終えた深夜に帰宅するときに女性のため息が聞こえたり、石けんの匂いが漂ってきたりするんです……たぶん今もいます」
別のメンバーに起きた驚きの撮影後日談もある。
「保険金詐欺の末、女性が殺害された事件が起きた物件を訪れた日のこと。メンバー全員がその部屋で同時に、そこにはいないはずの女性の声を聞いたんです。帰宅後あるメンバーから鼻血で真っ赤に染まった洗面台の写真が送られてきました……」
そのメールには、家で再び女性の声が聞こえたと思ったら、次の瞬間、大量の鼻血が出たとの報告がされた。
「実は女性は顔面を殴られて殺害されたんです……」
身の毛もよだつ話だ。
こうした物件ではカメラの映像が乱れたり、異様な音が収録されていたり、映像や音声が突然途切れるというようなギョッとするエピソードが頻繁に登場する。
「実際、僕らの撮影の現場でも機器に不具合が生じることは本当によくあります。ですから物件を内覧時に、写真や映像を撮ってみてもいいかもしれません。電子機器に異常が起きるような物件は、『向こう』が何かしらのアクションを起こしてきている証拠です。事故物件ならそれは誰かを妬んだり、恨みがこもった負の感情かもしれません」
だが、本当の恐怖は住んでみないとわからないという。
「事故物件に住んで精神を患った人もいました。幻聴や幻視、眠れなくなるなど原因がわからない体調不良から始まり、次第に普通の生活ができなくなってしまう。ですが引っ越すとそれがうそのように消えるケースがほとんどなので、“この物件はヤバイ”と感じたら、とにかく早めに引っ越したほうがいいです」
「圧倒的にいわくのある空き家や事故物件のほうが怖い。心霊スポットはある種、誰でも行ける場所。ですが事故物件は僕ら以外は入っていない。空間に漂う負の念というか、濃さが違いますよね……」
そこで何が起きたのかを五感で感じられる事故物件はより生々しさがあるという。
「これまでの経験やつながりから事故物件や空き家などを訪問して、そのリアルな恐怖を視聴者に届けられるのは僕らの強みだと思っています」
事故物件に関心がある方はぜひ視聴してみてはどうだろう。ただし、夜ひとりで見るのは……。