ドラマ『IP〜サイバー捜査班』に出演中の佐々木蔵之介。現在、舞台にも出演するなど多忙な日々を送っているが、そんな佐々木の最近の“癒し時間”とはーー。
「刑事とは思えないようなゆるい羽織ものを着て、サイバーにはとことん長けているが、人の情はわからないという、いわば変人の役。捜査をするのも現場には行かず、事犯係でパソコンやタブレットを駆使して解決していくわけなんですが、とにかく専門用語が多いんです。僕はパソコンも持ってないアナログな人間なので、現場では何度も絶望しながらセリフと格闘していました(笑)」
『ハンチョウ〜神南署安積班』シリーズなど、数々の刑事ものに出演してきた佐々木蔵之介。サイバー犯罪に立ち向かうスペシャリストたちの活躍を描く本作で演じるのは、自分とは正反対と話す超デジタル人間の刑事・安洛一誠。撮影は物語の舞台でもある佐々木の地元、京都で行われた。
「新幹線を降りて京都タワーを見たときや、鴨川を南から北に上がっていき比叡山を眺めたりすると、地元に戻ってきたって思いますね。京都を離れてもう20年くらいたつんですよ。今回の撮影では、“ああ、こんなふうに変わったんだ”とか“ここは変わってないな”とか思いながら京都の街並みを歩きセリフを覚えたりしてました」
帰りの新幹線でアレを食べるのが至福の時間
京都ではこんな食の楽しみもあった。
「本当でしたら、共演者の方と一緒に食事とかしたいんですけど、一度もできなかったんです。なので、和菓子とか現場への差し入れは毎回種類を変えて命をかけてました(笑)。あと僕、鯖寿司が好きなんです。それを京都駅で自分へのご褒美として買って、帰りの新幹線で食べるのが至福の時間でしたね」
現在は舞台『君子無朋〜中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝〜』にも出演中。舞台は毎年立たないと気持ちが落ち着かないと話す。
「演劇サークル出身なので、舞台は俳優としてのルーツなんです。体力的にはキツイんですが、逃げちゃいけないなっていつも思うんですね。今回は自分の企画ですし、いまの時代はなかなか難しい面もありますが、お客さまたちと劇場という空間で一緒に楽しみながら、作品を共有できたらなと思います」
多忙な日々を送る佐々木の癒しの時間がコレ。
「キャビンアテンダントさんが機内で飲み物や食事を運ぶ飛行機のカートってあるじゃないですか。あれを先日、いただいたんです。僕、唯一の趣味が旅行なんですよ。でも、いまなかなか行けないじゃないですか。前から欲しいと思っていたので、すごくうれしくて。なので、カートの中にお酒やグラスを入れて、自分で作って飲みながら、家でちょっと空の旅をしています(笑)」
僕の最近のルーティン
「ずっとコーヒーはお湯でドリップしていたんですが、1年前くらいにコーヒーメーカーを買ったんです。それを使ってコーヒーを作りボトルに入れて現場に持っていってます。というのもいまのこのご時世、現場にお茶場がないんです。豆には特にこだわりはないんですが、何種類か買って香りや苦み渋みを楽しんでます」
「IP〜サイバー捜査班」
テレビ朝日系 木曜 夜8時〜