活動再開を決意するも「もう戻る席はない」
たね。でも、いつお仕事がきてもいいようにコンディションは整えていました。すると当時、ADだった方たちが“トオルさんにはお世話になったので”とお仕事を回してくれるようになって。芸能界も悪い部分ばかりじゃないですよね」
復帰後にはネットで重病説も流れていたが……。
「高校時代から体重が変わらないのですが、年をとってやせていると貧相に見えるようで、心配されましたね(笑)。だから昨年はコロナ禍を利用して、4か月かけて7kg体重を増やしました」
現在は、姉の中沢初絵のアルバムで作詞・作曲を担当するなど、マルチに活動する。
「忙しかったころはお休みが月に1日だけ……という状態でしたが、余裕ができたことで、すべての仕事において全力投球できるようになりましたね」
今ではジェンダーレスタレントたちも市民権を得るようになったが、パイオニアのような存在の彼にLGBTについて聞くと、こう答えた。
「4年前に沖縄のLGBTイベントの大使をやらせてもらい、生の声を聞かせてもらう機会があったんです。1000人いたら1000個の悩みの形があると実感したので、簡単には語れないなって。私はバラエティータレントなので、オカマキャラで笑ってもらえるならそれでいい。私たちが伸び伸びと活動をすることで、悩みを抱えている人たちが自分たちの形を模索してくれたらいいですね」