持つ基準を明確にし「別持ちスタイル」で
ただ、いくらお得とはいえ、大量の紙カードで財布がパンパンになり、使いたいのに見つからない、結局期限切れ……となったら本末転倒だ。
「どんなに得でも割引を利用しないかぎり、割引率はゼロでしかありません。確実に割引を使うためには、持つ基準をはっきりさせることがポイント。割引率だけでなく、自分が割引を得られるまで利用するのかどうか、行く頻度を具体的に想定して取捨選択することです」
例えばスタンプ10回で特典が得られ、1年有効のカードなら月に1回弱利用すればOK。有効期限内にクリアするには「月イチ利用するかどうか」を目安にすればいい。
ところがゴールまでスタンプ20回というカードなら、2~3週間に1回は利用しなければならない。「そんなに行かない」と判断できればもらわないという選択肢もあるし、とりあえずもらっておいて、行かないと判断がついた時点でどんどん処分すればいい。
「紙のカードの中にも、500円の利用で1ポイント、20個貯めて50円引きといった割引率が低いものもあります。その場合、よく行くお気に入りの店でもないかぎり、もらう必要はないでしょう」
こうしてセレクトした紙のカードは財布に入れずに、別に持つことを山崎さんはすすめる。
「紙のポイントカードは財布に収納しにくくかさばるので、安いものでいいから、カードケースなどに入れて別にしておく。ここに入る分だけと決めて定期的に見直すようにすると、確実に割引が得られるカードだけが残ります」
街の商店街の飲食店や食料品店、クリーニング店、花店などが導入していそうなイメージだが、実は大手チェーンでも紙のポイントカードを使っているところもあるので要チェックだ。
紙のポイントカードを導入している主なチェーン店
築地銀だこ(たこ焼き)
新宿さぼてん(とんかつ)
サンジェルマン(パン)
餃子の王将(中華料理)
横浜くりこ庵(たい焼き)
猿田彦珈琲(カフェ)
デイリーテーブル紀ノ国屋(食料品店)※
日乃屋カレー(カレーライス)※
※店舗による