【節約術1】レシピどおりには作らない
食費1万円生活の1つ目の秘訣は「料理をレシピどおりには作らないこと」。レシピを無視するわけではないが、レシピに書いてあるとおりに作ろうとすると、足りない材料や調味料をその料理のために買うことになって無駄な出費になりかねない。しかも、甘すぎる、しょっぱすぎるなど、味が自分の口に合わないことも。より安く、自分好みの味にするためには家にある食材といつも使っている調味料で作ったほうがいい。
レシピどおりのほうがおいしいかもしれないが、自分ひとりで食べるなら自分好みの味になっていればそれで満足と紫苑さん。
「例えばハンバーグを一般的なレシピで作ると結構手間がかかるし高くつく。私は安い鶏ひき肉と脂分の多い合いびき肉に、安くて節約料理に重宝するはんぺんをちゃちゃっと混ぜるだけ。玉ねぎのみじん切りやとき卵、パン粉などは入れません。はんぺんがつなぎの代わりになって、ふわっとした仕上がりになりますよ。タネが余れば冷凍。解凍して家にあるソースやケチャップなどで煮込めば、おいしい煮込みハンバーグになります」
【節約術2】余り野菜はレンチンで干し野菜に
「安売りになっているからといって多めに生鮮食品を買うと、腐らせてしまって無駄になることも。それに、同じものを何日も食べたくないので私は1、2回で使い切る量しか買わないようにしています」
紫苑さんは卵なら6個、魚なら1尾、じゃがいもや玉ねぎなら1個だけとミニマム買いして、なるべくすぐに使い切るようにしている。それでも野菜が一度に使い切れない場合は干し野菜にする。
薄くスライスして天日干しにするか、電子レンジで水分を飛ばすだけ。
「エリンギ、しめじ、にんじん、ブロッコリー、トマトなどが余った場合は干し野菜にしてストックしています。うまみがグンと増して味噌汁やチャーハンの具など、いろいろ使えるのがいいところ。ただし、ほうれん草などの葉物は向かないので、ジッパー付きの保存袋に入れて早めに使うようにしています」
また、食べ切れないイワシやサンマは焼いてぶつ切りにして、にんにく、ローリエ、鷹の爪を入れたオリーブオイルにつけておけば日持ちするお酒のアテに早変わり!