時短レシピで健康生活!

<健康長寿のヒケツ2>
昭和の食生活を“令和風”に

「いま、文部科学省を中心に、経済成長期に突入したころの“1970年代の日本の食事”を見直す動きが進んでいます。これをぜひ取り入れてほしい」(村上さん)

 本では、昭和の食卓を引き継ぎながら、無理せず続けられる時短レシピを紹介。電子レンジも活用!

【たった3分の加熱で本格煮物が完成!】
さばのみそ煮

3分で完成!さばのみそ煮 撮影/廣瀬靖士
3分で完成!さばのみそ煮 撮影/廣瀬靖士
【写真】50年の料理研究家としての集大成『遺言レシピ』

<材料(2人分)>
・さば(半身)……1枚
・ピーマン……2個
・(A)みそ・砂糖・酒……各大さじ2

<作り方>
(1)さばは骨を除き、皮の中骨の位置に切り目を入れてから半分に切る。ピーマンは種とワタを除き、縦4等分に切る。

(2)皮を上にして耐熱皿にさばを置き、よく混ぜた(A)をかける。ピーマンを添えてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで3分加熱する。器に盛り、煮汁をかける。

<MEMO>
 電子レンジなら、すばやく内側から加熱するので、魚の臭みが出にくい。臭み消しのしょうががなくてもおいしく作れる。

【切り方も調理器具も時短イズベストでカンタンに】
乱切りふろふき大根

時短でできる乱切りふろふき大根 撮影/廣瀬靖士
時短でできる乱切りふろふき大根 撮影/廣瀬靖士

<材料(2人分)>
・大根……8cm(200g)
・(A)
  ゆずの皮(みじん切り)……小さじ1/2
  みそ・砂糖……各大さじ1
  ゆずの果汁……小さじ1

<作り方>
(1)大根は、皮をむいて縦4等分に切ってから、5~6cm長さの乱切りにする。耐熱のポリ袋に入れて口を閉じずに耐熱皿にのせ、600Wの電子レンジで10分加熱する。

(2)器に(1)を盛り、よく混ぜた(A)をかける。

<MEMO>
電子レンジは食材のとがったところに電磁波が集まって火が通る。乱切りにすることで加熱時間を短縮できる。

電子レンジ調理やシニアごはんなどの著書を重ねる村上祥子さんが、コロナ禍を機に命について考え、本当に遺したいレシピをまとめたレシピ本。親しみ深い家庭料理を中心に75品を収録。料理にまつわる小エッセイもあり、読み物としても楽しめる。12月10日(金)発売・主婦と生活社/本体価格1300円(記事の中の画像をクリックするとAmazonの詳細ページにジャンプします)
●村上祥子(むらかみ・さちこ)●料理家・管理栄養士。福岡女子大学客員教授。昭和17年福岡県生まれ。テレビや雑誌などの各種メディアで活躍するほか、栄養指導や治療食開発、料理教室など、全国を股にかけて50年以上活動を続けている。著作は500冊を超え、累計977万部以上を発行。