「本当にわがままがきくならば、僕だけ卒業させていただいて、番組は存続して、僕の代わりは野々村真がいますからって言ったんですけど」
春の改編期をもって番組終了が発表された『バイキングMORE』(フジテレビ系)。MCを務める坂上忍はその翌日となる12月13日の放送終わりに、上記のようなジョーク混じりのコメントを残した。かねてからのライフワークである動物愛護にもっと時間をかけたいという意向があるのだという。
「番組からの発表より先に“打ち切り報道”が出ていましたね。一部週刊誌ではその原因が坂上の番組内での“物言い”であると報じられたりと、週刊誌界隈がざわつきました。その後、スポーツ紙を通じて、“坂上さん自身から降板の申し立てがあった”との番組の公式見解を明らかにしています」(スポーツ紙記者)
小籔千豊は“降板”を選んで
お昼の大看板である『笑っていいとも!』の後を継ぐかたちで2014年にスタート。当初、坂上は日替わりMCのひとりだったが、次第に辛口のキャラが推されるようになり、翌年からは全曜日の司会に就任。“徹底討論”の番組カラーを打ち出すように。
しかし、かねてからその番組姿勢は賛否を呼んでおり、「昼間からキレている人を見たくはない」「出演者の言動が明らかに坂上に忖度しているのが嫌」といった声も少なくなかった。「確かにそのような要素もあった」と語るのは同番組の元スタッフ。
「坂上さんはよく、キャストの人選について文句を言うことが多かった。小籔千豊さんのコメント内容がご自身の進行したい方向と違うほうにいくと、現場で不機嫌な態度をみせていましたね。次第に番組内でもその雰囲気が隠せなくなり、小藪さんは降板を選びました。急なニュースが入ってきたときには放送内容を差し替えるのですが、そのときのスタッフの“対応力”に関してもよく不満を漏らしていました。そういった坂上さんの要求には我々スタッフも度々悩まされてきましたよ」