「対戦カードが発表されていたのでファンやスタッフが既に動き出していること、元々別の対戦相手がいたが試合が流れてしまったのにシバターの試合も流れるのは避けたかったこと、シバターの情に流された結果“2ラウンド目で倒せばいい”と安易に考えてしまったことの3つを理由に挙げていました。しかし、そもそも試合前に対戦相手と連絡を取り合うこと自体、通常であればあり得ない行為です」(格闘技イベントスタッフ)
今回の試合前、シバターはRIZINの辞退を公に申し出るなど、大会関係者を困惑させていた。本気か嘘か分からないシバターの辞退を恐れ、試合を成立させたい思いが強かった久保は、最終的に彼の提案に乗ってしまったのだという。
シバターの作戦勝ち
しかし、その結果、シバターは1ラウンド目で“流す”ことはなく、あっさりと腕ひしぎ十字を決められた久保は呆然となった。
シバターも久保と同じように、1月4日に自身のYouTubeチャンネルで「久保優太を救いたい」とのタイトルで動画をアップ。
「“1ラウンド目は手を抜いて下さい、2ラウンド目からお互い本気でいきましょう”っていうわかりやすい嘘に騙されて、1ラウンド目を手加減して負けたらしいな」
「そんなの、そのユーチューバーがいっつもいっつも動画や試合で使う常套句じゃないか(中略)試合前、お金積むんで負けて下さいとか、いっつもやってるぞ、そんなもんにまんまと引っかかって、何で負けてるんだよ」
と、自分の嘘を認めながら久保を叱咤するという“場外乱闘”も発生。炎上を狙うシバターの策略どおりに事が進んでいるように見える。
ただ、そもそも今回の2人のやり取りは「果たして八百長なのか?」という疑問の声も上がっている。
「八百長とは言えないと思いますよ。どちらかと言えば、久保がシバターの騙し打ちにあった、という表現が適切なんじゃないかな。1ラウンドはお互い手を抜いて、2ラウンドで本気で戦おうという話し合いが行われた結果、シバターが裏切って1ラウンド目から本気で戦っただけのこと。
勝ち負けを事前に決めていたわけでもないですし、久保の不意をついたシバターが実力で勝ったという印象です。対戦相手をうまく欺いたシバターの作戦勝ちですよ。というか、試合前にシバターと連絡を取った時点で、久保はシバターの術中にハマっていたと言えます」(前出・スポーツ紙記者)