45歳からの復活を支えたホットタオル
年々お肌の調子が上向くさゆりさんだが、じつは我々同様、ガクッとお肌の曲がり角を実感した時期があったのだという。
「45歳ですね。きたきた――――! 目の下きました――って時期があったんです。もういよいよかと。これが老化かと! でもここでね、世間で言われることをうのみにせず、もう年だからと思い込まない。まるで自分が二十歳ぐらいの気持ちで、年齢という枠にとらわれないでお手入れを頑張ったんですよ」
自分の肌の回復を信じて、そこからお手入れのギアを上げたさゆりさん。その最大の勝因はと伺うと、今日から真似できるうれしいテクニックを教えてくれた。
「スキンケア用品はさまざま変えてきましたが、一貫してそこから頑張ったのが“ホットタオル”。私は朝晩、お風呂あがりにやるんですけど。まずは厚手で大判のタオルを水に浸して軽く絞ったら1分レンチン。そのタオルを首や頭の方にまでのせて、リンパをやさしくマッサージするんです。お肌の色がワントーン明るくなって、そのあとの化粧品の入りもよくなるから、このひと手間が、私の肌を救ったといっても過言ではないかな」
家にあるタオル1本で、さゆり肌に近づけるのか!
「ホットタオルは、顔だけではなくて髪の生え際、耳、首の後ろまでタオルで温めて、ほぐしてあげるのがポイントです。お顔の血色がパッとよくなります。要は血行をよくすることが大切ですね。今なんて特に、寒いし血行も悪くなりますでしょ? そうすると顔色も悪くなって、くすむしむくむんですわ。そんな時こそホットタオル! 肌もツヤッツヤになりますよ」
肌が欲するままに「保湿」の強化を
「以前、番組のロケで、化粧品会社の研究員の方に聞いた話が忘れられないのですが、人間の身体って赤ちゃんの時は80%以上が水分なんですって! 赤ちゃんプルプルツヤツヤじゃないですか。それが、どんどん水分量が下降して、なんと50代では50%台にまで減るわけですよ。そりゃシワシワになりますよ。だから必死に“保水命”でケアしてきました」
どんなにお金がなくても化粧水だけはたっぷり使ってきたというさゆりさん。化粧水は値段より量が大事。そして、自分の肌にあっているものを使うべきとのこと。
「安いものでもいいので、刺激を感じないものをたっぷりと使ってみてください。それを、手のひらをしっかり顔にあててホットアイロンのように肌に入れ込んでいきます。そうすると肌がもっちりしてきて、手と肌がひっつき始める感覚が出てきます。それが“奥まで入った!”の合図。まだ肌が欲しているな、と思ったら2回、3回と“追い保水”をします。家にいる間は“乾いた”と思ったらすぐ。仕事中はモイスチャースプレーをメイクの上からシューッとかけてます」
さらに、さゆりさんが自分の肌ケアに課していることがある。