クレンジングを選ぶなら!
「クレンジングアイテムの中身は形状にかかわらず、ほぼ油と界面活性剤です。界面活性剤は水と油を仲介する必須成分ですが、肌への負担もあります。少ない摩擦でサッと落とせ、肌に界面活性剤をのせる時間が短くてすむオイルタイプが断然おすすめです」
ただし、どんなオイルでもいいわけではない。プチプラ商品に多く使われるミネラルオイルは洗浄力が高い反面、必要な皮脂まで落としがちなので避け、エチルヘキサン酸セチルやパルミチン酸エチルヘキシルなどのエステル系オイルを使ったものを選ぶ。
「脱脂力がマイルドで肌もつっぱりません。ホホバ種子油やコメヌカ油などの油脂系オイルも乾燥肌にはいいですが洗浄力が弱い。エステル系オイルと油脂系の両方が配合されていたらベストです」
エステル系オイルがイイ理由
日焼け止めやファンデーションにも使用されている成分。「メイクとなじみやすいので、効率よく落とせます。必要な皮脂も残してくれるので乾燥しすぎません」。『スキンクリア クレンズオイル』(アテニア)などに配合
★“オイル”以外も要注意
「ミルクやジェルでもミネラルオイルが入っているものは少なくありません。形状ではなく成分でジャッジを。また、洗浄力が穏やかで落とすのに時間がかかるものは、肌への摩擦がシミ・シワの原因になる場合も」
乳液・クリームを選ぶなら!
プチプラの乳液やクリームには、ミネラルオイルなどの油性成分ばかりで美容成分がほぼ入っていないものが少なくないので要注意。
「“単なるフタ”にしかならず、年齢を重ねた肌のお悩みにアプローチできません。必要な美容成分が入ったものをきちんと選びましょう」
50代以降のエイジングケアには、セラミドとレチノール、ペプチド配合のものを。
「肌の水分を蓄える役割を果たすセラミドは20代の約半分になっていますし、シワ・シミなどの老化はビタミンA=レチノールの欠乏によるものですので、それぞれ補うことで若々しい肌に近づけます。また、“塗るボトックス成分”と呼ばれるペプチドは、弾力を失った肌にボリューム感を出してくれますよ」
ペプチドがイイ理由「コラーゲンを生成→肌に若々しいボリューム感が」
種類が多いが、「ハリアップの効果が期待できるアセチルヘキサペプチド-38、テトラペプチド-5、ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12の3つを覚えておくといいと思います」。『ミノン アミノモイスト エイジングケアミルククリーム』(第一三共ヘルスケア)はアセチルヘキサペプチド-38を配合
ヒト型セラミドがイイ理由「肌内部に水分を蓄える→もっちり潤い肌に」
水分保持機能とバリア機能を持つセラミドのなかでも保湿力が高いヒト型セラミド。「セラミドは脂溶性で、化粧水より乳液やクリームに浸透しやすい。年齢肌には化粧水とW使いで効果が高まります」『ケアセラ APフェイス&ボディ乳液』(ロート製薬)などに配合
★さらに効果UP!
乳液は肌のキメを整え、クリームは肌にバリアを張り外部刺激から守るのが役目。「目的が違うので、両方使ったほうがいいですね。お風呂上がりだけでなく、寝る前に追加で乳液やクリームを塗ると翌日の化粧ノリがよくなります!」