【リビング】の床は今すぐ“ルンバ”を使える状態に
乱雑になりがちなリビングは物が多いと大ケガや、圧死のリスクが高まる場所。
「ボールペンや耳かきなどの小物も、がれきの下にあるのを気づかずに踏んでしまうとケガにつながるおそれがあります。日ごろから物を出しっぱなしにせず、使ったらすぐに元の場所に戻すという習慣をつけましょう。
床に物がいっぱいあって、『ルンバ』が使えないような状態では、地震後は外に逃げられないと思います。床には何も置かれていない状態を目指して」
大きな家具が転倒すれば凶器になる。特に薄くて背の高い本棚は倒れやすく、倒れたあとは足の踏み場もない状態になっているはず。
「わが家では、100均の転倒防止板を本棚と床の間にかませ、天井までのスペースは段ボールの中に突っ張り棒を入れるなどして、スペースを埋めるようにしています。本の下には100均の滑り止めシートを敷き、隙間がないように本をギチギチに詰めることで落下を防止。これで震度6弱の衝撃を受けても1冊も落ちてきませんでした!
リビングに限らずなるべく低い家具がオススメですが、どうしても置くなら転倒防止、ガラス飛散防止の対策を」
さらに、リビングの中で、揺れだしたら、逃げる場所を決めておくこと。そうすれば、緊急地震速報が鳴っても右往左往しなくてすむという。
【玄関】は大事な非常口物は置かないのがベスト!
玄関、階段、廊下といった避難経路に物が置いてあると逃げ遅れの原因に。
「玄関には靴も玄関マットも何も置かないようにしています。散らかった家の中から重い防災リュックを背負って出てくるのは大変なので、非常用持ち出し袋などの防災グッズは玄関のくつ箱に。コンタクトレンズや常用薬など、衛生必需品もここにも置いておくといざというときに探し回らずにすみます」
玄関は家でいちばん崩れにくい構造となっていることから、辻さんは避難場所も、防災グッズ置き場も玄関に決めているという。