記者の滑り込み小銭預金の顛末
1日が終わり、帰宅したときにポケットの中の小銭を貯金箱に入れ、半年に1度ゆうちょ銀行に預けていた週刊女性の記者。1回の預け入れで12万~13万円にもなっていたのだ。それもこれまでか……、と今回の手数料の改定を恨めしく思ったとき、部屋の隅に置きっぱなしになっていた瓶に気がついた。
中学生くらいまで、ちょこちょこと貯めてきた1円玉、5円玉、10円玉がぎっしりと詰まったウイスキーの空き瓶が3つ。このとき日付は1月13日。硬貨の預け入れに、手数料がかからないのは明日まで─。ということで、手数料無料の最終日に、ゆうちょ銀行にレッツゴー!
重量は10Kg超え。硬貨を入れたビニール袋が破けないかとヒヤヒヤしながら、銀行に到着。すると、窓口には2人ほど自分と同じように硬貨の詰まったビニール袋を持った人が。みなさん考えることは一緒なのね、と思いつつ窓口の行員に「硬貨の預け入れです」と、台の上に硬貨をドンッ。
「たくさん貯めましたね」
と、苦笑いしつつも、機械で硬貨を数え始めた。そして待つこと30分─。総額2万101円也! 枚数にして1800枚以上だったので、翌週17日の預け入れなら、手数料2200円が徴収されていたことになる。行員に「来週から、クレームがくるのでは?」と、聞いてみると、
「お叱りの言葉を受けるかもしれませんね」
わかっているなら手数料を取らないで、預金者に優しいゆうちょ銀行のままでいてほしかった─。
《取材・文/蒔田稔》