ケチ上手になるための節約ポリシー
お金を貯められる人は自分軸をしっかり持っている。心豊かに楽しく暮らすためのマイルールを教えてもらった。
節約をゲームに! 使えるお金は1000円
「買い物をするときはゲーム感覚で、食費や日用品などを含めて1日1000円以内に収めています。使いすぎたと思ったら、翌日は買い物を控えるか、前日使いすぎた分の金額を差し引きします」
そうすると買う前にきちんと吟味するので自然と無駄買いが減る。保存期間を考えて値引き品はあまり買わない。
「ほとんどの食材は購入後、すぐ一部を冷凍。食材が残っていれば気持ちに余裕が出る」
最近ではポイントがつくのでクレジットカードで払うこともあるが、財布の中の現金は使っていい1000円札以外のお金はクリップで留め、セーブしている。
「使いすぎないコツは、財布の中を頻繁に見ること」
家計簿をつけずに生活費をコストカット
財布はこまめに整理し、レシートを取り出して月ごとにまとめて保管している。
「家計簿はつけていませんが、毎日の支出額はノートにメモしておきます。月末には1か月分のレシートを合算し、日数(30)で割って1000円以内なら節約成功です」
お金が残っていれば小笠原さんがゲームの勝者だ。
「生活費の節約には振り返りがいちばん大事。ケチを究めるには無駄な出費をあぶり出す必要があるから。『今月はこれが失敗だった』と反省することもありますが、うまくいったときは素直に喜びます」
古いレシートも簡単には捨てない。裏の白い部分をメモ帳代わりにしている。
シンプルな生活で無駄な出費が減る
小笠原さんの部屋は物が少なくいたってシンプル。
「たくさんの物に囲まれた生活は豊かかもしれませんが、うまく活用できなければ物が家を侵略していくことになります。人にはそれぞれ限界がある。私には“小さな庵”のような住まいが合っている」
買えばお金がなくなり物が増えるので、目指すのは「物を持たない究極の贅沢」だ。
「例えばクローゼットが洋服でいっぱいになれば取り出すのが面倒になる。それに時間と場所、労力をとられるのは無駄です。持ってないも同然」
片づけは好きなのでこまめに整理整頓をする。無駄をできる限り省いた結果、生活空間がすっきりしたと話す。
「事前に片づける範囲を決めておくと無理なくこなせます。最近では物の保管場所を忘れることも増えたので、探しながら整理することも」
家事を行うときにも手順を決めているという。
「食器洗いなら洗剤をつけた後、どの順に食器を重ねればより節水できて、効率よく洗えるかを考えます」