確かに2005年度に約6400万円だった連盟の黒字額は、浅田の影響で2013年度には約11億円に膨れ上がっている。2014年のソチ五輪では、スケート連盟が浅田の合宿所として用意したのはアルメニア共和国にあるスケートリンク。そのリンクの氷には砂が混じっており、本番前なのにスケート靴のブレード部分が摩耗してしまうという出来事が。それが報道されると、ファンたちから連盟に批難が殺到したこともあった。
実際に浅田と連盟の間には“確執”があるのか。
フィギュア関係者が匿名を条件に詳細を明かす。
「“アルメニアのリンク”については、みなさんが思っているイメージとはだいぶ事情が違います。海外で練習場の手配をするというのは、どの競技でも大変なこと。質の悪いリンクで練習しなければいけないこともあるのは、選手たちもよくわかっています」
浅田を馬車馬のごとく働かせて荒稼ぎしていたということもない?
「日本スケート連盟というのは、実態は“スケート好きのおっちゃんとおばちゃんの集まり”なんです(笑)。役員の中には地方で審判の仕事をしている人もいて、連盟からの収入だけでは生活できません。純粋にスケートが好きで携わっている人ばかり。2007年に真央ちゃんのコーチがいなくなったときも、連盟総出で探すほど必死にサポートしました。亡くなった真央ちゃんのお母さんはずっと身体が悪かったのですが、それも連盟が支えていました」(同・フィギュア関係者)
前事務所とのトラブル説が浮上
では、なぜ北京五輪で姿を見せていないのか。
「真央ちゃんは昨年に事務所を移籍しているのですが、前事務所との間でトラブルがあったようで……」(同・前)
今度は事務所間のトラブル説が浮上してきた。
長年にわたって浅田とCM契約をしている寝具メーカー『エアウィーヴ』の高岡本州社長に話を聞くと、
「事務所を移籍したのは事実ですが、私たちとのお付き合いはまったく変わっていませんし、トラブルがあったとも聞いていません。1月末に新CMの撮影を行ったときに真央ちゃんと会いましたが、今年もアイスショーを企画しているようで、そうとう練習されているみたいです。単に忙しかっただけではないでしょうか」
新CMの撮影とは、ファンにとってうれしい情報だけど、本当に忙しいだけなのか。